エンタがビタミン

writer : ume

【エンタがビタミン♪】<藍井エイル超独占ロングインタビュー>美しすぎる歌姫、看護師を目指した過去も「歌を諦めきれなかった」

今、最も勢いのあるアニソン界の歌姫こと藍井エイル。端整な顔立ち、会場中に響き渡るハイトーンボイス、全身からあふれ出す彼女の熱い想い、魂の虜となったファンがいま増え続けている。先月ミュージックステーションでLiSAと競演を果たし、アニソン界の歴史を塗り替えたことも記憶に新しい。全国ツアー真っ最中、世界が注目する藍井エイルをテックインサイト編集部が直撃した。

<歌手を一度諦めた過去。諦めきれなかった音楽。安田史生氏との出会いが人生を変える。>
―Facebookのいいね!が44万人を超え、日本にとどまらず海外でのファンの支持も熱く、出す曲全てが上位ランキング入りと今やアニソン界で他を寄せ付けない実力で圧倒しています。アニメソングの世界に入ったきっかけは何だったのでしょうか?
■藍井:幼稚園の頃観ていたアニメの歌を唄ったのがアニソンにふれた初めての場所でした。小さい頃から歌手になることをずっと夢見て、親にも「私は歌手になるんだ!」と言っていたのですが、大人になるにつれて叶わない現実として大きくなり、オーディションも受けたのですが全然ダメで歌手になることは難しいと思い一度諦めたんです。
歌を通して誰かの心の支えになり、寄り添うことができたらいいなというのが歌手を目指した理由です。他の仕事で(人の)心に寄り添える職業はなんだろうと考えた時に、看護師になろうと思ったこともありました。1日12時間くらい看護師になる勉強をしていたのですが、それでも「どこかで唄いたい!」と音楽が頭から離れず、ネットに自分の歌を投稿したのがきっかけで、デビュー曲を書いてくれた安田史生さんと出会うことができました。安田さんの提案でデモを“リスアニ”というアニメ音楽情報誌に送ったことがきっかけで、アニソン界へデビューを果たすことになりました。

<初めての土地でのワンマンに感激。テーマは“0距離”。心と心の距離を感じないくらいの近くで想いを伝える。>
―5月24日(日)の仙台公演を皮切りに全国ツアー<Eir Aoi LIVE TOUR 2015 BEYOND THE LAPIS>がスタートしました。仙台、徳島、金沢が終わったところですが、ライブはいかがでしたか?
■藍井:仙台も徳島も金沢も初めてのワンマンライブだったんです。広島も初めてで、初めてづくしがドドドっと来たような。夢が叶った瞬間が連続で訪れているので本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。ワンマンは初めてですが、実はイベントでは何度かお邪魔しているんです。夢に見た新たな景色であると同時に「おかえり」「ただいま」と言える温かい場所に帰ってきたのが嬉しいです。唄っている時も感極まって前の方に突っ込みすぎて倒れそうになりました(笑)。
今回のツアーのテーマは“0距離”です。心と心の距離を感じないくらいの近しい距離で歌をダイレクトに届けられたらいいなと考えながらツアーを回っています。「心も体も前に行く」そんな想いをダイレクトに伝えられる瞬間がライブですね。

「“聞いてくれるあなたがいるから存在できる青い世界”を思いっきり楽しんで堪能して欲しい」藍井エイル

<「Bright Future」をみんなと一緒に唄えるのが楽しくて面白い!>
―今回のライブでは最新アルバム『D’AZUR(ダジュール)』(6月24日発売)から披露されている曲はありますか?
■藍井:新しいアルバムの中からは新曲としてツアー前から「Bright Future」が超先行配信されています。「これみんなで唄うからね」と先に宣言してからのツアーは初めての経験です。歌撮りが終わったばかりの先行配信なので、まさに出来立てホヤホヤです。そんな新鮮な状態でライブですぐ唄えるのも自分的にはレアです。みんなと一緒に声を出して唄い一体になるというのは本当に楽しいですし、面白いですね。

<ふり幅の大きい、色々な表情がつまったアルバムが完成。>
―最新シングル「ラピスラズリ」も配信サイト、レコチョクサイトで1位、9冠達成。先行配信の「Bright Future」も大好評の中、24日にはファン待望の3rdアルバム『D’AZUR(ダジュール)』がリリースされます。テンポがよい楽曲が多いのかと思えば、しっとり聞かせる曲もつまった仕上がりになっています。
■藍井:ふり幅が大きいアルバムになったと思います。バラードにガッと寄っているものもあれば、シリアスなところが見えたり、デジタルに寄っていたり、バンドサウンドだったり。様々なアレンジありメロディーラインあり、色々な表情がつまったアルバムになっています。

<“青い世界”はあなたがいるから存在できる、悲しいことがあってもすぐに戻ってこられる優しい世界を表現。>
―今回のアルバムのタイトル『D’AZUR(ダジュール)』の意味を教えて下さい。
■藍井:フランス語で「AZUR(アズール)」とは“青”という意味があり「D’」がつくことにより、“~の”、英語でいうof「~の青」という意味になります。私のテーマカラーである“青”。この“青の持つ世界”、“青い世界”をテーマに、「聞いてくれるあなたがいるから存在できる青い世界」を思いっきり楽しんで堪能して欲しいなという思いをこめての『 D’AZUR(ダジュール)』なんです。歌詞でも「だからどうか ほらここへ 帰っておいで」とあるのですが、「優しく広がる世界がいつだってあなたを待っている。だから悲しいことがあってもいつだって戻ってきていいんだからね」と、優しい世界観を表現できたらいいなと思っています。

<国内、海外出会った人全ての“0距離”パワーの集大成がラスト武道館。>
―今年は7月のパリに始まりロンドン、上海、8月サンフランシスコ、9月アトランタ、10月シンガポール、台北、香港と初のワールドツアー<Eir Aoi WORLD TOUR 2015-ROCK THE WORLD->、11月には初の日本武道館での単独ライブも決まり、ライブYEARと言えるほどライブが目白押しですが、それぞれのライブへの想いをお聞かせ下さい。
■藍井:いままさに回っている国内ツアーがあって、その間にも海外が入ったりもするのですが、仙台で貰ったパワーが次の徳島に繋がり、徳島で貰ったパワーが広島に繋がりと。(パワーが)繋がるイメージがあります。これはまさに“0距離”を目指している意味合いでの繋がりかなと。“0距離”とは私と来てくれる人の“0距離”だけではなく、出会った人全員の“0距離”だと思っているので、顔が見えなくても地域が違っても同じなんです。同様に海外でも受け継ぎ、どんどん成長して、頂いたたくさんのパワーを吸収して最後ゴールの武道館で形にきたらいいなと思っています。

<夢の武道館ライブ。感謝の気持ちを歌に込めて届けたい。>
―武道館でライブをしようというのは前から決めていたのでしょうか?
■藍井:デビューしてちょっとしてから、武道館はいつか立ちたいなという夢があったのですが、デビュー4年目にしてこんなに早く叶うとは思っていなかったので、支えてくれている人たちには大感謝です。この感謝の気持ちを全力で歌にこめて届けられたらいいなと思っています。(武道館は)アーティストにとって大きな夢の舞台の一つでもあります。今までイベントでは立たせてもらったことがあるのですが、イベントとは違うワンマンならではの景色の広がり、その景色がどんなものになるのかと思うと楽しみです。

<ハイトーンボイスの秘密は小学生から続けてきた腹筋・背筋、謎の先入観にあり。>
―エイルさんの最大の武器であり魅力のハイトーンボイスのために日頃からされているケアはありますか?
■藍井:小さい頃から歌手になりたいと思い、小学生から毎日腹筋・背筋は欠かさなかったです。歌手というものは起きた瞬間から声が出せなければならないという謎の先入観のもと、まず起きて歌えるかからチェックが始まり、歌が好き過ぎて毎日歌を唄っていたら、一時期のあだ名が“歩くスピーカー”でした(笑)。歌っていくと喉の筋肉がどんどんつき、筋肉がつけばつくほど太い声が出せるようになるらしく最近やっと太い声も出せるようになってきたかなと思います。バンドを組んでたこともあり、唄えば唄うほど高い歌声も出るようになり、ものすごく声が大きくなったんですよね。定期的に診てもらっている病院で、検査でどれくらい大きく出るか?を測った時に、女性では出ない男性が出す数値が出たんです。バンドをやっていて良かったと思いました(笑)。

<Mステは大きな夢。夢が叶った瞬間にウルっ。>
―先月、藍井エイルさんとLiSAさんのアニソン界の夢の競演がミュージックステーションで実現しました。出演が決まった時の気持ちを教えてください。
■藍井:ミュージックステーションに出ることも自分にとって大きな夢だったので、ものすごくビックリして聞いた瞬間に心臓がドキドキしました。ステージに自分が立っているのを想像すると嬉しいのと緊張するのでクラクラする感じでした。本番2日前からご飯が喉を通らなくなり、緊張してガチガチでした(笑)。ファンの方の“Mステ観ているね”、“応援しているから”という言葉に支えられましたね。本番でも現場にファンの方が来てくれて、スタッフやバンドメンバーからも励ましをもらいました。唄おうとした時に感動が溢れて、緊張より何よりも楽しい気持ちが勝って、とても気持ちよく楽しく唄えました。夢が叶ったという瞬間が大きく降り注いだ感じがあり、ウルっとした部分もありました。
その後TwitterやSNSをチェックしたのですが、こんなにたくさんの方が支えてくれていたんだと思いました。改めて、“歌で自分の伝えたいこと”や“誰かの心の支えになりたい”という思いが強くなったのを感じました。ファンの人たちにはすごく感謝しています。またアニメをあまり観ない方々にもMステを通して、歌を届けることができたのは自分にとっても大きいことだったと思います。

<LiSAは大好きな人! プライベートでも大の仲良し。>
―LiSAさんとの「歌い終わった時のアイコンタクトがたまらない」という書き込みが多数見受けられました。LiSAさんと競演されていかがでしたか?
■藍井:LiSAちゃんもずっと緊張していて、お互いに励ましあって絶対気持ちよく楽しく唄おうねって話をしていました。VS LIVEという感じの出方ではありましたが、尊敬しているLiSAちゃんと一緒に出演できたことも嬉しく、LiSAちゃんがいてファンの人がいて支えてくれたからこそ楽しく唄えたんだと思っています。(LiSAちゃんとは)プライベートでも仲がよくて、いきなりうちに来てもらったりもしてます。早く泊まろうよって(笑)。すごく大好きな人ですね!

<次は47都道府県制覇を目指す。>
―これから目指すところ、今後の夢や目標をお聞かせ下さい。
■藍井:ライブが好き、唄うことが大好きなので、世界ツアーをまわることも夢の一つだったのですが、まずは47都道府県ツアーというのをやってみたくて。まだ行ったことのない県もたくさんあるので、そういった所にもお邪魔できたらいなと思っています。

歌が好きでたまらない。その想いは藍井から出る言葉ひとつひとつが物語っている。ハイトーンボイスの魅力はもちろんのこと、ファンを大切にする藍井だからこそ、日本だけでなく世界からも絶大なる支持を得るのだろう。日本でのパワーを携え、ワールドツアーに参戦し、更なるパワーを引っ提げて行う最後の武道館ライブではどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。世界が認めたアニソン界の歌姫・藍井エイルは世界中を青い世界に染めていくことだろう。今最も目が離せない存在である。

藍井エイル 3rd Album『D’AZUR(ダジュール)』6月24日発売
[ワンマンライブ@日本武道館]
日程:11月2日(月)
場所:日本武道館
時間:17:30 OPEN / 18:30 START
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

(TechinsightJapan編集部 うめ智子)

【エンタがビタミン♪】<藍井エイル超独占ロングインタビュー>美しすぎる歌姫、看護師を目指した過去も「歌を諦めきれなかった」