エンタがビタミン

writer : ume

【エンタがビタミン♪】<綾野ましろインタビュー>北海道はアニソン歌姫の宝庫。口から“CD音源”ハイトーンボイスが最大の武器。

アニソン界からまた一人新たな歌姫が現れた。口から“CD音源”と称される歌唱力、透き通る中にもある力強い歌声の持ち主、北海道洞爺湖出身・北海道在住の綾野ましろ。彼女の魅力を徹底調査すべくテックインサイト編集部が本人を直撃した。

■初めてのフリーライブ。温かい観客に感動。
―4月29日、渋谷ハチ公前特設ステージにて行われたフリーライブが大盛況でした。ファンはもちろん、偶然居合わせた人の足を止めるほど素晴らしい歌声を披露されましたが、初のフリーライブはいかがでしたか?
綾野:普段は北海道から来て(渋谷の)駅構内は利用するのですが、そこもまだつたない状態で(笑)。フリーライブは野外も含め初めてで緊張しましたが、皆さん温かくむかえて良かったです。アニメが好きで私のことも知っていてくれて見に来てくれたファンの方、たまたま見てくれた方と多くの人に歌を聴いてもらえる機会があったのは貴重な経験になりました。

聴いてくれる人の居場所になれるアーティストを目指す 綾野ましろ

■自分の歌が聴いてくれる人の居場所になれるアーティストになりたい。
―昨年、テレビアニメ『Fate/stay night[Unlimited Blade works]』のオープニングテーマ「ideal white」でデビューされ注目をされた綾野さんですが、アニメソングの歌手になろうとしたきっかけをお聞かせ下さい。
綾野:ピアノを始めた4歳の頃から歌が大好きでした。小学生の時流行っていたチャットで好きなアーティストの掲示板を通して話が盛り上がるのが日課になっていた時、自分の考えや悩みを話す居場所をもらえ、アーティストさんに助けられてきたという思いが、いつしか自分も大好きな歌で聴いてくれている人の居場所になれるアーティストになりたいと思うようになりました。そこが歌手になろうと思うようになった入口です。

同郷・藍井エイルさんに衝撃を受けた 綾野ましろ

■藍井エイルさんに衝撃! 北海道で活動できる希望をもらった。
―同郷の藍井エイルさんの影響が大きいとのことですが。
綾野:高校卒業する頃に本格的に歌手になりたいと思って札幌に出ました。そこで自分に合う音楽を探して迷っていた時期に藍井エイルさんのデビューシングル「MEMORIA」に衝撃を受けました。北海道出身なんだ、私も北海道にいながらもそういう活動ができるのかなと希望をもらいました。

「安田さんの的確なアドバイスが自信に繋がった」綾野ましろ

■ハイトーンボイスを武器に、安田史生氏とアニメミュージックの出会いに運命を感じる。
綾野:最初からアニメソングを意識していたわけではなかったのですが、アニメの主題歌になりそれがアニメを彩る要素になるのって格好いいな!って思って。藍井エイルさんのハイトーンボイスがすごく好きで、私も高い声を武器にできたらいいなと思いもあり、一筋の光が見えた気がしました。そんな思いを抱きながら活動しているうちに安田史生さんとの出会い、アニメミュージックに関わることに運命を感じました。

「メロディーがしっかしたロック歌謡が好きで今もそれは反映されています」綾野ましろ

■悲しい時により添える音楽が好き。
―普段はどんな曲を聴いたりしますか?
綾野:メロディーがしっかりしてサウンドがカッコイイ“ロック歌謡”が好きです。人の内面に突き刺さるような歌詞を歌っている人やアーティストさんのスタイルにも惹かれます。人って楽しい時にもっと楽しくなりたいという音楽を好きだったり、悲しい時にその悲しみに寄り添える音楽が好きだったりすると思います。私は特に悲しかったり悩みを抱えている時に寄り添える音楽というものが好きです。

「綾野ましろとしての使命感や存在のあり方を意識して歌っています」綾野ましろ

■自身の使命感、存在感のあり方を意識して歌う。
―綾野さんの魅力は高音、口からCD音源と言われる歌唱力、透き通った歌声の中にもある力強さだと思うのですが、今回のセカンドシングル「vanilla sky」を歌う時にこだわっている点、またどのような思いを込めて歌われていますか?
綾野:ファーストシングルではデビューということもあり“誕生”がテーマでした。今回の全体のテーマは“飛翔”です。歌詞については、今まではがむしゃらにわき目も振らずに突き進んで頑張って来ました。今度は応援してくれている人とどう向き合っていくか、アーティストとしてできることは何だろうという思い、“綾野ましろ”としての使命感や存在のあり方を意識して歌うようにしています。歌い方は、歌詞が流れてしまわないように、一つ一つの言葉を大切に、サビでは夜空の情景がイメージできるように気を付けています。

「北海道でのライブは絶対やりたい!」綾野ましろ

■ワンマンライブもやりたい。北海道、地元洞爺での実現を目標に。
―6月にはシンガポール、8月にはドイツ、そして8月30日にはさいたまスーパーアリーナでの出演も決まっています。今後どのような活動をしていきたいですか?
綾野:今後も北海道を拠点として音楽をたくさんの人に届けていくのが目標なのですが、海外は人生初なので「初めまして」という気持ちで私のことを知らないよという方や心待ちにされている方のためにも今からしっかりシミュレーションして挑みたいなと思っています。今後は大きな会場でも歌えるようなアーティストになって、ワンマンライブもしたいと思っています。北海道では絶対やりたいですね。いつか地元洞爺でもできたらいいな。

夢や希望、目標を持ちそれに向かって突き進む人というのは眩しすぎるくらい輝いている。歌が好き、自分の歌が聴く人の居場所になりたい、ファンだけでなくアニメを制作する人の思いも背負って歌いたい、そんな綾野ましろの真っ直ぐな想いが彼女の魅力となり、最大の武器“ハイトーンボイス”に込められている。綾野の口から“CD音源”と言われる歌声はアニソン界に新しい風を吹き込んだ。北海道からまた新たなアニソン歌姫が誕生したことは、北海道だけでなく日本の誇りとなるだろう。綾野ましろの今後の活躍が楽しみで、目が離せなくなりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)