ワイシャツのボタンをひとつずつはめ、ズボンを穿いたら上着を着て、袖やエリのあたりを微調整。ビジネスマンたちは毎朝、鏡の前で何分かけてこの基本スタイルを完成させているのであろう。米国の男性がこのほど、30秒もかからずに着られる簡易一体型スーツなるものを発明したそうだ。
重ね着したように見えるエリや袖がついたセーターなど、フェイクレイヤード商品は男女ともに大人気。そこにヒントを得たある米国人男性が、朝1分でも長く寝ていたいというビジネスマンのために簡易一体型スーツ“Suitsy”を完成させた。なかなかの出来だとして話題を呼んでいる。
こちらは9月26日、『CBS SF Bay Area』さんが“Bay Area Entrepreneur Develops Onesie Business Suit”というタイトルでYouTubeに投稿した動画である。毎日スーツの脱ぎ着にうんざりしているというサンフランシスコ在住の不動産ディベロッパー、ジェシー・ハーゾーグさんがオールインワン、つまりフェイクレイヤードのスーツを考案したことを伝えている。
ワイシャツのボタンや上着の袖口からほどよく出ているシャツの袖も、すべていじる必要ナシ。シャツとズボンもつながっており、ジャンプスーツの要領でそれを着用したら下腹部から喉に向けてチャックを引き上げ、ズボンのフックを留めるだけ。なんと28秒でスーツスタイルが完成するのだ。必要とあれば、あらかじめ結び目が出来ている“ワンタッチネクタイ”もあるこの時代。朝に1分でも長く寝ていたいというビジネスマンの強い味方になりそうだ。
その斬新なアイデアにはさっそくアパレルの『Betabrand(ベタブランド)』が興味を示し、“New Ideas, Nonstop”というコーナーで紹介。従来の3ピーススーツの半額となる約300ドルで提供できるであろうと商品化に強い意欲を示している。もっともこの“Suitsy”、ちょっとした欠点も指摘されている。上着とワイシャツが縫い付けられているため、毎日シャツだけは洗濯したいという人には不向きで、排便の際にすべてを脱ぐのは面倒だとの声もあるようだ。
※ 画像はYouTubeのサムネイル。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)