エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】SKE48・高柳明音が生誕祭で本音。「悔しい思いはたくさんある」

11月28日のSKE48「シアターの女神」公演で、“ちゅり”こと高柳明音の生誕祭が行われた。松井玲奈からの手紙が読み上げられて感激する場面もあった。29日で22歳となる高柳からは、SKE48に入った当時とは環境も立場も違って「言いたいことが言いづらくなった」という本音も語られた。この日の彼女のコメントが運営事務局のブログで公開されている。

“ちゅり”という愛称は高柳明音が飼っているインコの鳴き声からつけたものらしい。そんな鳥好きの彼女を祝って、生誕祭にはインコがたくさん並んだ誕生日ケーキがプレゼントされた。元気で明るくて熱いちゅりの生誕祭はとにかく賑やかで感動的だった。

松井玲奈からの手紙を佐藤実絵子が読み上げた。彼女は『SKE48 松井玲奈オフィシャルブログ』でもその気持ちを伝えている。「普段なかなか恥ずかしくて言えないことをお手紙に書きました」という松井は、高柳が憧れの存在でいつも遠いところにいると感じていたそうだ。

しかし、ある日高柳から松井玲奈に相談してきたことがあった。「私に相談なんて何かの間違いだと思ったけど、頼ってくれたことが本当に嬉しくて、そこからぐっとちゅりとの距離が縮まりました」という。その時から2人の関係は変わったのだ。

なんでも相談しあうようになった2人は、お互いの性格もよく分かる。松井は「ちゅりは悩むと殻にこもっちゃう」、「本当に繊細な子です。自分に起きたことより、自分以外で起きたことに本気で泣いてくれる子です」と彼女の人柄を伝えると、「けして強い子ではないから、これからも可愛い小鳥のちゅりちゃんを見守ってください。よろしくお願いします」とファンに頼んでいる。

そんな胸のうちを明かした松井玲奈に触発されたのか、高柳明音からも思いのたけが語られたのだ。その詳細を『SKE48 運営事務局ブログ』が伝えている。

「この1年は自分の殻に閉じこもることがちょこちょこあって、その度にひとつずつ殻を破って割り倒してきた」という本音から始まった彼女の言葉は、SKE48自体が大きくなり、後輩も次々と増えて自分も先輩という立場になったことによる葛藤を明かしている。

グループに入って1、2年までは言いたいことを言ってきたが、やがて自分の言動に気をつけないといけないことに気づく。「ちょっとしたことでも、すぐに勘違いされちゃったりとか、違う捉え方をされちゃったりするとすごく悲しくて、それがどんどん難しくなってきて言えなくなってきた」という。

彼女の悩みは先輩として後輩たちの良いところをもっと育てたいが、それが思うようにいかないところにあるようだ。だが、思うようにいかない悔しさを外に出さずに自分の殻に閉じ込めてきた。

その一方で活躍する後輩も出てきて、今後のSKE48を引っ張るであろう人材も育っている。「それはすごく嬉しいんですけど、まだ私は後輩にすべてを預けることは出来ないし、まだもっと出来ることがあるって自分を信じてやっています」という悔しさもあるのだ。

彼女はそうした葛藤を抱えながら、「自分の中での目標は、『大人になること』」だと決意を示す。セクシーという意味ではなく「しっかりやる時はやる。でも、みんなでふざけ合ったりする時は、もう精一杯、子供になる。そういうことが出来るのがひとつの成長であり、大人になることなのかな」と語っている。

2009年3月の『SKE48第2期メンバーオーディション』に合格した高柳明音は、やがてチームKIIのリーダーとなった。SKE48がブレイクする前から松井玲奈や松井珠理奈と共にグループを引っ張ってきた。メンバーの卒業や後輩の加入など環境が変わる中で、抱えるものも増えただろう。今回の生誕祭を見ても、あまり遠慮せずにたまには本音を語った方が周囲も安心するようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)