イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】ビヨンセ&Jay-Zのキューバ結婚記念旅行に批判の嵐。

ビヨンセとJay-Zが極秘の結婚式を挙げたのは2008年のこと。夫妻はその5周年を記念して南米キューバに旅行に出かけていたが、現地およびキューバ系米国人の間でこれが大変な批判を浴びていることが分かった。

Jay-Zとビヨンセ・ノウルズ夫妻といえば、世界でもっとも稼いでいる音楽界の最強ゴールデンカップル。そんな2人が結婚5周年を記念して訪れたのは、反米路線をとる南米キューバであった。そのため彼らをもてなす人々やファンを除き、現地では「幸せボケしたアメリカの大富豪が一体何の用?」とつれない声があがっている。

カストロ政権下のキューバはいまだにマルクス主義体制がくすぶっており、反体制派を抑圧するためにプロパガンダによる思想の誘導や人権侵害が日常茶飯事に行われており、国民は慢性的なフラストレーションに苦しんでいるとして、米国は長くこの体制への批判を続けている。

今回の渡航の目的はあくまでも「旅行」であるため、夫妻はハバナ沿岸部の美しいホテルに滞在し、キューバの名産である超高級葉巻などを物色して楽しむのであろう。チェ・ゲバラや作家ヘミングウェイのゆかりの地を見学するプランもあり。ただし慈善活動や寄付金といった情報は聞こえていない。

こうした報道を受け、実は米国内でも批判の声が噴出している。米国政府は昨今、市民のキューバ渡航を厳しく規制しているため、祖国への自由な入国がままならないキューバ系アメリカ人らが「なぜあの夫妻だけ」と声を荒らげたのだ。これを受け、フロリダ州の議員2名は対外制裁措置に関与する米国財務省外国資産管理局(Office of Foreign Asset Control)に対し、「夫妻への渡航許可は制裁の規定を揺るがすようなもの。経緯など詳しい情報の開示を」と強い疑問を投げかけている。

お金とパワーがあるだけに、求めればすべてのものが手に入るAリストのセレブたち。規制されている海外旅行の渡航先であろうと、「わがままを聞いてもらえる」と考えてしまったのであろうか。せっかくの楽しいはずの結婚記念旅行も、どうやら予想外の騒々しい事態を招いてしまったようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)