マドンナ（53）の名曲“Express Yourself”と「ソックリ！」と評判なのが、レディー・ガガ（26）のヒット曲“Born This Way”である。一瞬カヴァー曲かと思うほどよく似た同楽曲についてマドンナは「ちょっとコードが変わっちゃったけれど、これも面白い感じ。」などと大人のコメントしていたのだが、やはり同じ歌手としては“Born This Way”の大ヒットを「ガガの手柄」とは認めがたい気持ちもあるのだろう。このたびブラジルのTVインタビューに応じたマドンナのある発言が「ガガに対する皮肉である」として、今大きな注目を集めている。

今年1月、ABCの『20/20』に登場した際、マドンナは“Born This Way”についてシンシア・マクファーデンにこう語っていた。

「ガガは自分の作品を創る上で、私のことをかなり参考にしているとは思うわ。面白いと思うこともあるし、嬉しいと思うこともある。そして良くできてると思うこともね。」

また同インタビューでマドンナは「初めてラジオで（“Born This Way”を）聴いたとき、思わずこう言っていたの。“まあ、ソックリだわ”ってね」とも語っているが、ガガ本人は盗作疑惑が浮上して間もなく「バカバカしい話」として一蹴。ソングライターである自分が盗作などするはずもないと述べていた。

その後、このまま騒動も幕引きかと思いきや、そうは行かなかった。マドンナはこのたびブラジルのTVインタビューに登場。『MDNA』 ワールドツアーで自身の“Express Yourself”とガガの“Born This Way”を組み合わせて披露するという決断について話をふられ、こう口走ってしまったのだ。

「わたしはあの曲（＝“Born This Way”）の大ファンだもの。ガガがあの曲を書くのを手伝えて嬉しいわ。」

「マドンナからガガへ痛烈なジャブ」という見出しで海外メディアはこれを大きく報道。現時点でガガからは反論コメントは出ていないが、おそらくはすでに同報道が耳に入り苦々しい思いをしているはずだ。

ちなみにマドンナがこの2曲をツアーで歌うことにつき、ファンらの意見はまっぷたつに割れている。「ガガの許可がないのなら、訴訟問題になるのでは？　もう水に流してムーブオンすべき」、「いや、そもそも曲をパクッたのはガガのほう」まさに両者とも一歩も譲らずという状態であることは言うまでもない。
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）