エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「タウンページくらいの台本」に「全員と面接」。井上真央が見た紅白の裏側。

女優の井上真央は昨年末のNHK紅白歌合戦で紅組司会者を務めたが、当初は固辞していたという。テレビ『おしゃれイズム』に出演した彼女は、最終的に司会を引き受けた心境や紅白ならではの仰天エピソードを明かしてくれた。

昨年のNHK連続テレビ小説『おひさま』で主演した井上真央に、その年の紅白司会者の白羽の矢が立っても不思議は無い。しかし彼女はそれを断っていたのだ。7月1日に放送された『おしゃれイズム』では、紅白を終えて約半年が経過したこともあるのだろう。井上真央がその時の思いを語った。

「はじめは“できない”と言っていたのですが、ドラマや震災のことを思って引き受けることにしました」と話す井上の言葉は、しっかりとしていた。『おひさま』で応援してくれた人々や3.11の大震災の被災者の方々のために、自分が出来ることはやろうと彼女は引き受けたのである。

井上が紅白の台本を受け取ったのはなんと12月28日だったという。「タウンページくらいの台本で、歌の題名とかも全部覚えないといけないので必死でした」というが、31日の本番までにその量を覚えるのは相当な苦労があったはずだ。紅白の総合司会をはじめ、NHKでの仕事もこなすタモリは「NHKではアドリブができない」と話したことがあるが、それほど台本に忠実に進めなければならないのだ。

彼女によると「司会者は事前に紅白出場歌手全員とひとりずつ面接した」という。内容については「曲に対する思い入れなどを聞かせていただく」といったもののようだが、そうすると北島三郎や和田アキ子ともしっかり面接したはずである。さぞや緊張したことだろう。

もっとも彼女は演歌系も普段から愛聴しており、「J-POPとかと一緒に『津軽海峡・冬景色』や細川たかしさんの歌をランダムで聴きますよ」というほど演歌も好きらしい。その面では紅白の司会者として適任だったのかもしれない。

井上の話からすると、白組司会者のもやはり出場歌手と面接したことになるが、その一部でも事前に紹介すると紅白への注目度も増すのではないだろうか。毎年視聴率が取り沙汰される紅白歌合戦だけに、そうした工夫があってもよさそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)