現在南アフリカで注目度ナンバー1のワールドカップラグビー。そこに欠かせない一流のスポーツキャスターが2人も出演不可となっている。1人は裁判出頭のため、1人は人種差別用語を同僚に浴びせ自粛したためという理由らしい。
南アフリカの衛星放送にはスーパースポーツチャンネルがある。ラグビーにクリケットとスポーツなしではいられない南アフリカ人にとって、このチャンネルは必須。当然、そこに出るスポーツキャスターも一流の仕事といえる。しかし、スーパースポーツにとって必要なキャスターらが、最近不祥事を起こしているのだ。
スーパースポーツの人気キャスター、ピーター・ディビスは、現在ニュージーランドで行われているワールドカップのアナウンサーとして現地に行っていたが、帰国しなければならなくなった。どうやら伸ばし伸ばしになっていた裁判の出頭命令に従わなければならなかったからということらしい。
10月5日夜、本来出演予定のワールドカップ番組も「体調不良」ということで出ていない。スーパースポーツでは、ピーター・ディビスはこの番組とは関係ない犯罪で裁判所に出頭したとコメントしている。
ちなみにワールドカップ開催数日前に、スーパースポーツでもトップといえるスポーツキャスター、ダレン・スコットもスーパースポーツの仕事を休止している。彼は朝の人気ラジオ番組を持っていたのだが、同僚の黒人男性に人種差別用語を浴びせたことで問題となりラジオ番組は終了、スーパースポーツも自粛しているのだ。
メインキャスター2人を失ったスーパースポーツチャンネルだが、南アフリカ人にとってスポーツが見られればそれなりに満足らしく、特に影響はないようだ。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)