エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「手紙を20枚書いた」。鳥越俊太郎と吉永小百合の意外な関係。

ジャーナリストの鳥越俊太郎氏はまだ新聞記者の頃にすでに有名だった女優の吉永小百合と出会ったことがある。彼は吉永とその後も縁があり、今年もあることに協力したもらったことを明かした。

鳥越俊太郎氏(71)は2005年に癌手術を受けたが、その後転移していることがわかり何度か手術を繰り返しながら闘病生活を送っている。彼は今年の6月30日にこれまでの経験を記録した著書『がん患者』(講談社)を出版したが、その帯に推薦文を書いているのが吉永小百合なのだ。女優、吉永小百合とジャーナリスト鳥越俊太郎氏との接点がすぐには思い浮かばないが、8月17日放送の「ライオンのごきげんよう」で鳥越氏からそのいきさつが明かされた。

鳥越氏がまだ新聞記者だった頃に、TBSスタジオで憧れの女優、吉永小百合と初めて出会った。実は2人は同じ3月13日生まれであり、鳥越氏は何とか話しかけようとそのことをきっかけに彼女に声をかけたのだ。「すみません…実は私、誕生日が同じなんですよ」と鳥越氏は「心を込めて話しかけた」と言う。すると吉永小百合は「あ、そうっ…」と特に関心を示してくれなかったのである。

がっかりした鳥越氏だったが、やがて彼は業界で3月13日生まれの人が予想以上に多いことが分かり「価値観が薄れた」と語る。そして『3月13日生まれの会』を結成して毎年飲み会を開いていたが、そこで「吉永小百合さんも招待しよう」と再び彼女の名が出てきたのだ。しかし多忙な彼女は「都合がつかなくて伺えずに申し訳ない」とお詫びと共にドンペリを届けてくれたのだった。「さすがは3月13日生まれだ」と鳥越氏は吉永小百合にますます好感を持ったのである。

それから時は過ぎ、鳥越氏は闘病生活に入ったのだ。彼は今年の1月から前述のがん闘病の記録本『がん患者』を書き始めた。出版するにあたり鳥越氏は本の帯を誰に依頼しようか考えたところ吉永小百合が思い浮かんだのである。「思い切って、手紙にして20枚ほど書いて依頼した」と鳥越氏は明かした。すると彼女も承諾してくれたのだ。記者時代にそっけなくされた鳥越氏の思いがようやく吉永小百合に届いたのだった。

『鳥越さんの“生きる力”に圧倒されました。これからも私達のパイロットとして真実を語り続けてください』が吉永小百合が鳥越氏に贈った帯の言葉だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)