ご存じの方も多いと思うが、俳優ニコラス・ケイジ（47）は今月16日の早朝、ニューオーリンズの路上で妻に激しい暴言を吐いていたことを理由に逮捕された。宿泊先についてモメただけだとその後報じられたが、少し違う展開であったことが見えてきた。

15日夜からナイトクラブで過ごしたケイジは、16日早朝に妻の運転で現地の宿泊先を目指して帰宅。しかし路上で激しく妻を怒鳴りつけている様子をタクシー運転手に目撃されてしまった。その結果DV容疑および治安妨害罪で逮捕され、フレンチ・クオーター署に連行された次第だが、その取り調べに児童家庭局の職員が同席したことをTMZ.comが報じている。

だがケイジの妻アリス・キムさんは警察官に、「夫はいささか飲み過ぎてしまっただけ。ただの言い争いです」と話し、DVではないと主張した。友人宅に預けていた5歳の息子カル・エル君をアリスさんの運転で迎えに行き、その後借りていた家に向かったが、その場所をめぐってモメたというのだ。

しかし事件の目撃者は通報する際、ケイジにカル・エル君の体を地面に叩きつけるといった乱暴な行為が見られたことも添えていた。だがこれについてもアリスさんは、「息子と手をつないでいる状態で、夫がヨロッとして息子も一緒に転びました。膝をすりむいたくらいです」とやはりケイジ擁護に徹している。

同署はケイジの留置場での様子について、常にヒステリックで理性を欠いたような言動が目立ったとし、州の児童家庭局の職員らがケイジの息子に直接話を聞きたいと要請しているが、アリスさんがそれを拒んでいると発表している。

ケイジは弱い人間なのであろう。お酒を飲めば泥酔するまで飲まずにはいられない。そして残った体力で周囲に怒鳴り散らすという、最も悪質なドリンカーである。ハリウッド映画どころか、ソープ・オペラのヒールがふさわしい俳優になってしまった感が否めない。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）