「弘法にも筆の誤り」である。ステージに立ってから、半世紀近くになるポール・マッカートニー。その彼が、今週ブラジルで開かれたコンサートのステージで、顔面から転倒してしまった。ショーが終わろうとする間際での、まさに痛恨の転倒。果たしてポールの容体はどうだったのだろうか？

「ファンの皆、ありがとう！　ありがとう！」

熱狂的なファンの声援に応えるポール・マッカートニー。今週の日曜日、サンパウロのモルンビー・スタジアムで開かれたコンサートには、実に6万7000人ものファンが詰め掛けた。

ポールがカーテンコールに応える中、スタジアムは、ファンの声援や熱気が会場一杯に満ち、幕を閉じようとしていた。

ところが、ハプニングはそのカーテンコールの直後に起きたのである。ポールが、舞台を後に走り出したその瞬間、顔面から転倒してしまった。走り出した直後だけに、ポールは勢いをつけステージの床へ倒れこむように転んだのである。

彼の転倒する瞬間は、スタジアムに設置されている大型ディスプレイにも映し出されていた。ポールはどうやら、ステージにある音響機器のケーブルに足をひっかけてしまったようだ。

一瞬悲鳴をあげるファンたち。しかし、ポールはすぐに床から立ち上がりファン達に大丈夫だとアピールするとステージを後にした。今年68歳になる彼の運動神経は、さながら10代のようである。まるで何事も無かったかのように元気よく立ち上がるポールの姿には、ファンから一層大きな声援が送られた。

幸い、ポールに怪我などはなかったようである。彼の広報はコンサート後に、ポールが元気である旨を明らかにしている。

さて、彼にとっては実に18年ぶりになるブラジルでのコンサート。ポールが宿泊したホテルの周囲には多くのファンが押しかけ、観光することもままならなかったほどだという。今回のコンサートは、彼が一流のアーティストであることを改めて示すものとなった。
（TechinsightJapan編集部 クローン中山）