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オールインワンのビデオ会議専用端末を出荷開始 日本サムスン

IPネットワークを用いたビデオ会議システムは、端末をパソコンにしてしまうと、フロント処理とビデオ処理が必要になるため、高い性能のパソコンが必要になる。しかし、今般、日本サムスンから発売されるオールインワン・デスクトップ型のビデオ会議専用端末は、動画処理を独立して行うので、手元のパソコンは事務処理に専念することができ、スムースなビデオ会議を行うことができる。

専用端末VC240は、オールインワン デスクトップシステム: 23.6型ワイド液晶、HD対応カメラ、高音質ステレオスピーカー、デュアルエコーキャンセリングマイクをすべて一体内蔵した、スタンドアロン型HD画質のデスクトップ会議専用端末である。

PCモニターとの兼用も可能で省スペースを実現しており、接続時にはパソコンをHDビデオ処理から開放するので、パソコンはデータシェアリングや他のオフィスアプリケーションの処理に専念させることができる。

また、パソコンを起動せず、スタンドアロンのデスクトップ型ビデオ会議端末としても使用することも可能だ。

VC240単体でピアツーピアの高解像度ビデオ通話に使用することもできるが、VC240での動作に最適化されたネットワーク機器やソフトウェアからなる一連のインフラストラクチャ製品であるRadvision社製SCOPIAを追加すると、集中管理、多拠点会議、録画とストリーミング、ファイアウォール越しでの任意のラップトップとの間での多拠点会議や拡張ビデオ会議を行うことが可能である。

新型インフルはいったん収束に向かってはいるものの、再度の流行によるパンデミック時も懸念され、移動制限がかかったときにも事業を継続するとともに、出張経費の節減にも貢献するビデオ会議システムは、ビジネススピードの向上にも資することができる。
多拠点をかかえる企業においては有力なビジネスソリューションになるであろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)