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トナーやインク・用紙の使用量を削減するソフト「グリーンプリント」を販売 日立ビジネス

企業の事務経費削減と環境負荷低減の両面から、印刷コストの削減は地道に実行できる対策であるが、両面印刷やページ縮小印刷などは、結局事務能率の低下を招くことが多く、なかなか実行は難しい。そこでプリンタユーティリティの設定を変えることなく、日立ビジネスソリューション株式会社では、手軽にトナーやインク、用紙の使用量を削減することが可能なソフトウェア「グリーンプリント」を開発し、2009年10月13日から販売を開始する。

「グリーンプリント」の印刷設定では、両面印刷やページ集約、モノクロ印刷に加え、印刷濃度を指定することが可能だ。
アプリケーション側で印刷制御を行うため、さまざまな機種のプリンタで使うことができる。

管理者定義と異なる設定で印刷したい文書の場合は、印刷者が一時的に設定を変更できる。
タスクバーに表示したグリーンプリントのアイコンを右クリックすることで、印刷設定画面を表示でき、変更することができる。また、この設定によって、印刷時毎に確認画面を表示させることもできる。確認画面を表示することで、印刷の都度、設定内容の確認と変更が可能である。

理想を言えば、事務作業に使う書類は全てペーパーレスに移行することが最善であるが、事務能率を考えると一概にペーパーを廃止することは難しい。

そこで日常使うペーパーは節約印刷したものを使い、顧客に提示する提案書や見積書は、高濃度・高解像度で印刷するといったメリハリを付けることで、意識せずにコスト削減を可能にする。

管理職があまりにうるさく「コスト削減」「エコ」といったかけ声をかけると、社員の士気も下がってしまうものなのだ。意識的にガマンを強いるのではなく、自然な形でコスト削減とエコが実現できるソリューションとして期待されよう。

(TechinsightJapan編集部 真田裕一)