作品の出来としては、欧米では少しばかりけなされてしまっていた『ハンコック』であるが、やはりウィル・スミス、シャーリーズ・セロンという人気スターは魅力的、世界の興行収入は約600億円にもなった。これに気を良くした製作者らは、どうやらシリーズ2作目を決定したようだ。
ピーター・バーグ監督はこの度「トロント国際映画祭」にて、『ハンコック2』についてメディアにこのように明かした。
「ウィルもシャーリーズも2作目への続投を楽しみにしてくれているよ。彼らは不死身のスーパー・ヒーローなのに、一緒にいるとそのパワーを失ってしまう。そのことを知った彼らが今後どう悪と闘っていくか、まだスクリプトは完成していないけれど、是非とも注目して欲しいね。」
なお、セロン扮する “メアリー” の夫で、ハンコックを街の暴れ者というイメージからスーパー・ヒーローへと変えさせたPR会社員、 “レイ” 役のジェイソン・ベイトマンもやはり出演するようだ。
このベイトマン、実は『ハンコック』の撮影時を振り返り、“ウィル・スミスは演技力ゼロ” なる発言を放ったことがあり、この不協和音発生にシリーズ2作目は無理かと言われていただけに、ほっと一安心である。
スミスはこのところ本当によい仕事をしている。『幸せのちから』系のスミスに感動した方には、是非とも『Seven Pounds/七つの贈り物』もオススメしたい。最初はスミス扮する “ベン・トーマス” という男が脈略のない不可解な行動をするが、すべてはその人物の善良さを測ってのこと、最後には彼らとともにピュアな涙を流して頂けることと思う。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)