アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】メダル獲得よりも素晴しい体験をしたメダリスト。(南ア)

ベルリンでの陸上選手権が無事終了し、8月25日、南アフリカの選手達は帰国の途に着いた。3人の南アフリカメダリストの喜びは、南アフリカの国民的ヒーローと会ったことで最高潮に達した。

南アフリカでメダルを取ったのは3人。800mでは男子のムブラエニ・ムラウジ選手、女子のキャスター・セメンヤ選手が共に金メダル。走り幅跳びでは北京オリンピックで金メダルに輝いたゴドフレー・コソ・モコエナ選手が銀メダルを獲得した。
ヨハネスブルグの空港では彼らを歓迎する何千もの人々でごった返した。周りが祝福する中、男性疑惑の渦中のセメンヤ選手は寡黙。一方、「白人はなぜ空港に祝福しに来ないんだ!」という政治家や、「白人は黒人のいいところを認めたがらない」というネルソン・マンデラの元妻からの人種差別的発言も問題となった。

8月26日、メダリスト3人はネルソン・マンデラと対談した。白地にマンデラの手形がプリントされた『マンデラTシャツ』を着た3人は、マンデラとメダル獲得の祝福をした。モコエナ選手は「素晴しい体験をした」、ムラウジ選手は「素晴しい人と言葉を交わせたことを誇りに思う」などとコメント。セメンヤ選手も「マンデラと会うことは長年の夢だった。早く父に知らせたい。」と、3選手ともマンデラ氏と言葉を交わせたことに、メダル獲得と同じぐらい興奮していた。小さい頃からの国民的ヒーローと出会えることは何ものにも変えがたい経験になったことだろう。

セメンヤ選手は18歳。今後の活躍によっては次回オリンピックでも期待が持てそうだ。ただ、周りが男性疑惑を持ったり、人種差別を持ち込んでくることは、選手の純粋なスポーツ精神を乱すことになる。

(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)