Build-A-Bear Workshop/ビルド ア ベア ワークショップは自分だけのオリジナルぬいぐるみが作れ、子供や女性には夢のような店だ。そんな夢を悪用し、ヘロイン密輸に利用しようとした男が逮捕された。ニューヨーク州ブロンクスの麻薬捜査官らが容疑者の家に突入すると、そこにはヘロインが詰められた小さな袋とクマのぬいぐるみが並んでいた。
ブロンクス麻薬捜査局は約3ヶ月間の捜査で容疑者をしぼり、5個所で捜査令状を執行するまでこぎつけた。ブロンクス市内の容疑者宅を家宅捜査し、ショッピングモールなどでよく見かけるビルド ア ベアのぬいぐるみとdime bagと呼ばれる10ドル分の麻薬が入った袋を多数発見した。今回の捜査では約15kg(330万ドル相当)のヘロイン、銃器、麻薬道具、現金15万ドルを押収し、12人を逮捕した。
捜査当局によると麻薬密売人はぬいぐるみの背中を切り開いて麻薬を詰め込み、毎週何千ものdime bagを売り場となる地域に移動させていた。親しみのあるクマのぬいぐるみは怪しまれることはなく、今まで輸送用に使われてきたのだ。また麻薬の入った袋には“バラク オバマ”、“豚インフルエンザ”、“犯罪360”などブランド名が書かれていた。
家宅捜査が行われたアパートと同じ建物に住むマリオ アミスキはクマのぬいぐるみを使った麻薬売買にショックを受けている。「うちの娘もクマのぬいぐるみを持っている。こんな近くで、しかもビルド ア ベアを使ってたなんて。」と驚きを隠せない。他の住民も容疑者宅周辺での不振な動きには気づいていなかったようで、突然現れた捜査官の群れと麻薬取り引きの事実に驚くばかりだった。
(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)