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【ドラマの女王】 余“メイ”一回のドラマ。『メイちゃんの執事』

2009年3月14日 12:00

今回の【ドラマの女王】は、火曜の女子のお楽しみ『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)。前回のこのコーナーでは、「まるでイケメン福袋。」に見えたカッコイイ“執事たち”もやっと顔を覚えてきたと思ったら次週で最終回。男が“萌えない”黒ブチ眼鏡にショートヘアーのメイちゃん演じる榮倉奈々は、思わず「どこが可愛いの?」といいたくなるほど“フツーの女の子”に徹している。しかしメイちゃんは学園の他の女子よりも“可愛くちゃいけない理由”がある。




見ている大多数の“フツーの女の子”に視点を合わせ、自然と物語の主人公“東雲メイ”に感情移入できるように仕掛けてある、意外にあざといこのドラマ。フツーの女の子にとって綺麗な顔をした金持ちたちの中で、素朴でなんでもないメイちゃんが頑張る姿はカッコよく見える。だから、メイちゃんはフツーの人以上に可愛い必要も無い。狙いどおり、メイは学園のスターになり、みんなに迷惑がかかるからと学園を去っても様々な人の応援によって学園に帰ってくる。

しかし、メイちゃんの好かれ方が異常だ。題名からしてメイに“ちゃん付け”だし、イケメン執事の理人(りひと)を演じる水島ヒロも、まるで新興宗教のように「メイ様!」というセリフを繰り返すので、見ている方が気恥ずかしい。
このドラマでMVPをあげるとしたら、やっぱりメイの幼なじみでずっとメイの事ばかり見ている一番フツー男の子、柴田剣人(しばた けんと)を演じた佐藤健だろう。登場人物の中で一番自然だ。

レイクのCMさながら、あいかわらず魚類のような顔をして不気味な意地悪を繰り返すルチア様の山田優と、ほんとうに“老い先短いような”津川雅彦も好演。どうしようも無くユルけた雰囲気のドラマを要所要所で押さえている。

それにしても大勢の“若く可愛い女子”(小学生とおデブも一部混入)たちと、“同年齢の美男子”たちをワラワラ集めてドラマにするのは、ある意味冒険だ。ぜったい1組2組カップルが出来上がってそうでだし、ただいま売り出し中の“ポッキー忽那汐里”や大政絢の事務所も気が気でないと思う。スマスマに出てた榮倉と水島、「みんな年が近いから楽しいです。」ってそりゃそうでしょうよ。榮倉と佐藤のデートシーンもホントのデートをしているみたいだったし。ドラマに緊張感を出すため、聖ルチア様の親玉として和田アキ子の投入を望む。

とうとう、最終回にて理人を取りあう為にデュエルを誓う、メイとルチア。
そこに、ルチアさまを愛するあまり、リヒトに矢を放つタミー(谷村美月)。ワラワラした雰囲気の中で谷村だけはピリっと効いている。ギリギリに追い詰められた表情がうまい。必殺仕事人よりこっちに力が入っているな。

まったくもって健康優良児みたいな榮倉は、このあと映画『余命1ヶ月の花嫁』の公開が控えている。こんなにガッチリしていて大丈夫だろうか。『罪とか罰とか』の成海璃子同様、スクリーンでの“顔・体格の肥大化”がチョット心配。でも、どこを切ってもさわやかな榮倉。ドラマの最後はオードリー・ヘップバーンのような淑女になれるか。「淡く」期待したい。

頭を“中学1年生”に設定すれば、誰でも楽しく見れる『 メイちゃんの執事』。執事たちにも愛着が沸いてきたのに残念ながらあと1回で終わってしまう。メイ、理人、豆シバの三角関係の“もたつき”をカットしてでももっと他の執事のエピソードが見たかった。夏休みとか来年の春休みにはスペシャル・ドラマで帰って来てね。
(編集部:クリスタルたまき)

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