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日本の女性たちの美しさを手助けしてきた「資生堂」が、今月世界戦略商品として、新たにコスメブランド「SHISEIDO」を始動させた。アーティスティックディレクターにマーク・ジェイコブスやマイケル・コースのショーを手掛ける、ディック・ページ氏を起用。彼はファッション業界の第一線で活躍する人気トレンドメーカーだ。
この新ブランド「SHISEIDO」のリップスティックの大きな特徴は、資生堂が今まで培った技術を用いた、高い保湿効果と美しい仕上がりだ。発色も「見たまま」の色が唇を飾る。そして、リップステックのパッケージも花椿のエンブレムをモチーフにしているところから、この口紅が自信作だと伺える。
口紅のことを「ルージュ(rouge)」と呼ぶが、フランス語で「赤」という意味だ。資生堂が今回発表した口紅の商品名は「パーフェクトルージュ」。日本語に訳せば「完璧な赤」になる。先シーズンから、ファッション業界では赤い口紅やボルドーといった色が目立っていたが、最近の口紅事情は若々しさや、親しみやすさからヌーディーなベージュやピンクが支持されている。それでも、資生堂は新ブランド「SHISEIDO」からRD514番の真っ赤な口紅をプロモーションで起用した。
そもそも、現代の女性たちは「口紅」を持っているのか?と疑問に思うことがある。少し前までは、化粧を覚えるとき初めて買う化粧品は口紅だと決まっていた。しかし、最近のファッション誌を覗いてみると、リップグロスが支流になっている。そして、就職活動まで口紅なんて持ってなかった。という女の子までいるのだ。
就職活動と口紅は切り離せない関係にある。今では普通に目にするリップステック状の口紅だが、口紅は元々紅皿に取り、唇につけるというもの。それが携帯しやすい状態になったのは女性の社会進出が大きく起因している。女性の特権でもある口紅をつけて、男性と並んで仕事をするということは、時代が求めた機能性だ。女性の美の追求は貪欲で、長時間美しさが保て、落ちず、潤い効果といった多様化する欲望に応えていった。社会進出した女性たちは、女らしさの象徴である赤い口紅をあえて避けてきた。赤は女の色という意識があるせいだろう。しかし、赤は決して可愛い色ではない。女性の強さ、しなやかさ、知的さ・・。様々な側面を表現する力を持っている。
口紅は女性の願望に合わせて進化してきた。それは、女性の社会進出の歴史でもあり、女性の歴史そのものかもしれない。今までは仕事や、「受け」狙いの口紅が幅を利かせていたが、もっと自由に女性を楽しんでも良いのではないか?ポーチの中のグロスに物足りなさを感じはじめたら、もう一度口紅を手にとってはいかがだろう。
(編集部:吉岡 輪)
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