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【ドラマの女王】最終回目前。やっと輝きだした?『流星の絆』。

2008年12月15日 14:30

今回の【ドラマの女王】は先週に引き続き、金曜ドラマ『流星の絆』。父殺しの容疑者が、「私は殺していない」と言い出し、ますます謎が深まるという後1回を残して意外な展開を迎えた。はたして、東野圭吾の原作を読んだ人も読んでない人も納得の、あっと驚く結末が待ち構えているのだろうか。




今年大ヒットした東野原作の映画『容疑者Xの献身』。公開前のガリレオ・スペシャルドラマの終わりに、「海上自衛隊をも巻き込む世界貿易船沈没か!?」かのごとく、スケールの大きい事件を連想させるCMを流した。にも関わらず、いざ劇場で目にしたのは、「ご近所の美人奥さんに捧げる男の片思い」の話だった。今回のハヤシライスの味に秘められた両親殺害の謎を追う『流星の絆』といい、東野先生の作品は意外に事件自体が小さく庶民的。映画『容疑者Xの献身』は、ただでさえ暗いストーリーにあまり動きの無いの福山雅治のおかげで、上映約2時間が拷問のように退屈であったが『流星の絆』は、若い子達がイキイキと動いているだけでも見ていて目にやさしい。テレビで東野作品を見るのはタダだし、コタツでみかんを食べながらでも、年賀状を書きながらでも見ることができる。

戸田恵梨香と中島美嘉はかわいいとして、あとの男性出演者、脚本を前回記者がメッタ切りしたこのドラマ。

しかし最終回を目前にして、ようやくひとつの魅力が見えてきた。錦戸亮の目に光が差しだしたのだ。「撮影も終盤」の安堵感かやっとセリフにも感情がのってきた。
が、しかし二宮和也の功一はあいかわらずキャラクターが薄い。主人公なのに何を考えているのかがぜんぜん伝わってこない。もともと二宮和也は声は高くてセリフが聞きづらいし演技もそんなに上手くない。でもK・イーストウッド監督いわく「ウサギっぽくて可愛い」ところが彼の魅力かもしれない。だから、出てれば見てしまう。25歳を過ぎても男を感じない“ニノ”は、ある意味すごい。

最近では映画『青の炎』(2003年)や『優しい時間』(2005年フジテレビ)で見せた“危うい少年っぽさ”もすっかり消え、妙に中性化している気さえする。

そんな、“ニノ”の演じる功一が、先週の放送で男っぽいセリフを吐いた。「ハヤシライス」を「ハッシュドビーフ」と言ったサギ(中島美嘉)に「ハヤシライスを変な名前で呼ぶんじゃねえ!」と怒鳴り散らすのだ。ハヤシライスの味に込めた父親への愛情を表した1シーンではあるが、さらに、「おいしい!このハヤシ・ド・ライス。」と洩らすサギに「ドがいらねえんだよ!」と一喝。このへんが、クドカン流のユーモアか。

父殺しの容疑者が、「私は殺していない」と言い出し、やっとサスペンスとして面白くなった『流星の絆』。とにかく、広がりすぎてしまったストーリーの裾野。その真相をあとの1回でどう片付けるのか。最終回を目前にしてやっと次回が楽しみになった。

(編集部:クリスタルたまき)
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