今年のM-1には早くもサプライズが起こっている。モンスターエンジン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)の決勝戦進出がそうだ。よもやM-1の舞台で彼らの勇姿を拝むことになろうとは。私にとって今年一番の衝撃だ。
誤解しないでほしい。私はモンスターエンジンを見くびっているのでも、馬鹿にしているのでもない。むしろ私は彼らのネタが大好きだ。初めて神々コントを見た時は腹筋が割れるほど笑った。キングオブコントはひそかに期待していた。決勝のステージに神々が舞い降りる様をまざまざと思い描いていた。結果、残念ながら準決勝で涙を飲んだが、来年があるさと思っていた。
まさか、M-1でモンスターエンジンが見られるなんて。M-1のMは漫才のM、当然神々コントは封印だ。私は以前「芸人青田買い モンスターエンジン」で、漫才は平凡、といった旨のことを書いた。もうひとつフックのきいたなにかが欲しい。あの神々のインパクトと比べると若干もの足りない、と確かに感じた。
あの記事を書いたのは風薫る5月のこと。たったの半年でモンスターエンジンの漫才の実力が爆発的に伸びたとでもいうのだろうか。それこそ神々による奇跡のような話だが、絶対にないとは言いきれない。
モンスターエンジンは元々、にのうらごというトリオだった。昨年4月にメンバーの1人が脱退し、残った西森、大林でモンスターエンジンとして活動を開始。多くのメディアには結成2年としか書かれていないためキャリアも浅いように感じてしまうが、NSCでは友近と同期だ。キャリア相応の実力をベースに新生コンビとしての歯車がかみ合いだしたのなら、この快進撃にも頷ける。
準レギュラーといってもいいほど頻繁に出演している「あらびき団」(TBS系)で、神々ネタは湯水のごとく浮かぶが本業の漫才は難しい、とコメントを寄せた彼ら。ここで注目したいのは“本業の漫才”いう言葉だ。やはり彼らは漫才師。いつもは神々になりきっている彼らがM-1の舞台で笑いの神を降臨させることができるのか、お手並み拝見といこう。
(編集部 三浦ヨーコ)
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