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犬が飼い主を求めて、長い長い旅をする。そんな話の映画やドラマは何本も観たのに、観るたびに手に汗を握ってしまうのは何故だろう。
健気なワンコたちを固唾を呑んで見守ってしまう人は多いようで、古くから犬が飼い主や故郷にむかって旅をする話はいくつも作られている。
古くは1943年にハリウッドで公開され、数々のリメイクや続編が作られた「名犬ラッシー」に始まり、ディズニー映画では「わんわん物語」(1955年)、「101匹わんちゃん」(1961年)、「3匹荒野を行く」(1963年)が制作・公開された。
日本では1977年から1978年にかけて発表された西村寿行氏の小説「黄金の犬」が1979年に映画化、1980年にドラマ化されており、いずれもヒットしている。
(「犬」シリーズとしてTVドラマ「炎の犬」「太陽の犬」が放映されたが、主人公の犬が野犬化するなど、純粋な帰巣本能の話とは少々趣が異なるような気がする。)
さて、筆者が把握していないだけかも知れないが、この辺りを境に帰巣本能ものは鳴りを潜めたように思う。
いくつもある名作を越えられなくなったのか、単に飽きられてしまったのか。「鳩の帰巣本能を電磁波が妨げる」という説も浮上してるように、電磁波にやられて帰巣本能自体が損なわれてしまったのか……。
時々、ふと、画面の前で彼らの一挙一動に気を揉んだ日々を懐かしく思い出していたところ、久々に帰巣本能もののハートフルストーリーを見かけた。
NHK教育で放映中の英語番組「リトル・チャロ」である。
大筋は──日本人の少年‘翔太’に拾われ、愛情いっぱいに育てられた子犬‘チャロ’は、翔太一家に連れられてアメリカ旅行に行くが、旅先で翔太たちとはぐれてしまう。翔太との再会を願いながら、さまようチャロ。見知らぬ土地で、事件に巻き込まれたり、アメリカの犬と仲間になったり。チャロは再び翔太に会えるのか……というものである。
原作は芝居にエッセイに活躍中の「わかぎえふ」さん。番組は温かな絵柄のアニメーションで、チャロの声を演じる女優の「純名りさ」さんの柔らかな声が、可愛らしいキャラクターにより愛おしくなるスパイスを加えている。
翔太でなくても抱きしめてしまいたくなるチャロ。携帯サイト向けコンテンツを手掛けるソニー・デジタルエンタテインメント・サービスは、そんなチャロにいつでも会える携帯サイトを開設した。可愛いチャロと仲間たちのキーフレーズや名場面の待ち受け画像、デコメなどの配信や、英語力アップを助ける英語クイズなど、いつでもどこでもチャロと楽しく英語を学べる。
「夏には番組挿入歌の着うた配信」とあるが、これは人気ロックバンド「MONKEY MAJIK」が歌う主題歌「MORNING‐EVENING」とは別物なのか。……そんな謎もはらみながら、チャロの携帯サイトは開設された。真相は、ぜひ、サイトでご確認を。
参照:http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=25068
(編集部 須田翠)