JR東海の葛西敬之会長は20日、東京都内で行った講演会で、2025年開業を目指す超電導リニアによる新たな「中央新幹線」の運賃について、「東海道新幹線の運賃よりも、数百円から1,000円高い程度にする」と述べた。また座席は全席指定で「グリーン」や「普通」といった区別を設けない考えも示した。
運行態勢の目標については「片道1時間につき10本で、1日100本。片道で1日10万人の輸送力をつける」として、リニアの技術を外国へ輸出するために、新会社を設立することについても意欲を示した。
中央新幹線建設に乗り出す理由としては、最高約5,5兆円あった旧国鉄時代の債務が約3,4兆円まで減ったこと、債務返済の金利負担が軽くなったことなどを挙げ、「輸送力増強の限界が近い東海道新幹線のバイパスとして借金返済より建設を優先することにした」と説明する。
ルートは、首都圏と中京圏をほぼ直線で結ぶ、全長約290キロメートルになる見通し。もっとも、東京や名古屋の両都心部では深さ40メートル超の大深度地下トンネルとなり、「全ルートの約8割が地下になる」と述べた。
中央新幹線の開通による効果としては、「移動時間の短縮によるサービスアップ」や「周辺技術の向上による製造業の競争力向上」、「沿線地域の発展」などを挙げている。
新しい技術の登場は、おそらく多くの人の関心をそそり、魅了することだろう。しかし、「環境」や「地域の発展」をもっと考えるのであれば、少しばかり慎重にならざるを得ない問題もあるような気がする。
莫大な資金を注入してトンネルを掘るだけのメリットはあるのか。現在の新幹線利用でも2時間くらいで移動できる距離。少しは時間をかけて・・・、そう考えたりしてしまう。「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く?」