「狂犬病を持つ可能性があり、また野生動物の違法な飼育であると複数の通報を受けたために調査を開始しました。調査は続行中であり、新たな情報が入り次第、シェアします」と述べた。
また、ピーナッツとともにアライグマ“フレッド(Fred)”もDECに押収されたことを米ニュースメディア『AP通信』で報じられていた。フレッドは負傷しており、マークさんが数か月前から森にかえすことを目指して飼っていた。
ピーナッツとマークさんの出会いは7年前、ピーナッツの母親が車にひかれる場面を目撃した後、マークさんが保護した。この絆によりマークさんは2023年4月、妻ダニエラさん(Daniela)と共に動物保護の非営利団体「P’Nuts Freedom Farm Animal Sanctuary(ピーナッツ・フリーダム・ファーム動物保護区)」を設立した。
「この7年間、ピーナッツは私の親友であり、私の人生そのものでした。多くの皆さんにとっても大切な存在だったと思います。感情的にどう処理すればよいか分かりません。」
そのように胸のうちをInstagramで吐露したマークさんは翌日、Instagramストーリーで次のように投稿した。
「ニューヨーク州からの連絡はまだなく、ピーナッツがどこにいるのか、無事なのかも分かりません。」
マークさんは、ピーナッツを取り戻すためにオンライン署名サイト「Change.org」で請願書を作成し、弁護士費用を賄うためクラウドファンディングプラットフォーム「GoFundMe」に専用ページを開設した。多くの人々が彼の思いに共感したが、マークさんは11月2日にInstagramでピーナッツとフレッドが安楽死処分されたことを伝えた。
ニューヨーク州法で、リスの保護活動を合法的に行う唯一の方法は、野生動物リハビリテーターのライセンスを取得することだが、取得には数か月かかることもある。また、野生動物の飼育には教育用動物として登録する必要がある。マークさんはピーナッツを教育用動物として認定を受けるための書類を準備しており、まだ完成していなかった。悲しみに暮れるマークさんは、Instagramで「ピーナッツは私たちにとって最高の存在でした」と涙ながらに語る動画を投稿した。
マークさんは、DECによるリスの捜索の際に「テロリストや麻薬の密売人のように扱われ、5時間にわたって家中を荒らされた」、さらにドイツ系のダニエラさんに対して「不法滞在ではないかと尋ねるなど不適切な扱いを受けた」と主張しており、法的措置も検討していると明らかにした。
画像は『Peanut The Squirrel Instagram「I miss you buddy.」』『P’Nuts Freedom Farm Instagram「We are so sorry Fred」』より
(TechinsightJapan編集部 MM)