「ホセさんが自分たちを必要としている。それなら養子縁組をしよう」と心を決めたという。また、クリスチャンである夫妻は「ホセさんは私たちの祈りの証」と信じているそうで、メアリーさんは涙ながらにこう明かした。
「彼(ホセさん)は全生涯を施設で過ごしてきました。それがどれほど辛く、耐え難いことだったのか、私には想像もつきません。」
「私たちは彼の支援者となり、彼の人生に寄り添い続けたい。そして彼のために祈りを捧げたいのです。そして彼のために全てのことをしてあげたい。それはきっと神様がそう望んでいるからです。」
なお14日、夫妻とホセさんの養子縁組が成立すると、巡回裁判所やアーカンソー州福祉局の会議室で傍聴していた人々からも拍手が上がり、夫妻の英断に涙する人も多く見られた。
ホセさんは今後もケアが必要なため、現在の介護施設で暮らし続ける。ただし、これからはメアリーさんとパトリックさんが新しい両親として支えていく予定で、メアリーさんは最後にこう述べた。
「彼の目を見て、顔を撫でている時に思うのです。彼は『私たちが愛している』ということをちゃんと分かっているとね。」
そして、今回のニュースには次のような感想が寄せられた。
「ホセさんが、この心優しい夫妻に愛され、大切にされることを願う。」
「こんな素晴らしい話に、感動の涙が止まりません。」
「育児放棄や虐待のニュースが多い中で、このような心温まる話は本当に貴重。」
「彼の生活の質は幼い頃に奪われてしまった。でも彼が今後、新しい両親からたくさんの愛を感じ、幸せな生活を送ることを祈っているよ。」
「なかなかできることではないと思う。この話を聞いて、心が洗われるような思いがした。」
「なぜ実の両親は彼を手放したのか。この子のこれまでの人生は大変だったと思う。幸せになって!」
「困難の多い世の中で、光をもたらしてくれてありがとう!」
ちなみに米フロリダ州では昨年4月、消防署のベビーボックス(赤ちゃんポスト)に3か月前に託された女児の養子縁組が成立した。女児を養子として迎えたのは、ベビーボックスの扉を開けた消防士の男性で、妻との間に10年間、子供ができずにいた。
画像は『THV11.com 「‘He will always be part of our family’: 17-year-old foster child finds forever home in Arkansas」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)