英ロンドンにあるアートギャラリーで現地時間8日、バンクシーの作品「風船と少女」が2人組の男によって盗まれた。幸いにも作品が見つかり、アートギャラリーに返却された。そして、監視カメラの映像をもとに男2人が逮捕され、来月には裁判が行われる予定だ。「風船と少女」のシリーズでは、オークション後にシュレッダーで裁断されたこともあったが、今回は盗難事件として世間の注目を浴びている。英ニュースメディア『BBC』などが報じた。
英ロンドン中心部にあるアートギャラリー「グローブ・ギャラリー(Grove Gallery)」で9月8日の午後11時頃、バンクシーのアート作品が盗まれ、ロンドン警視庁は男2人を逮捕した。
監視カメラには、フードを深く被った男がグローブ・ギャラリーのガラス戸を割り、27万ポンド(約5000万円)相当のバンクシーの作品を盗む様子が映っていた。「唯一盗まれた作品は「風船と少女」で、すでに回収されてアートギャラリーに返却されている。
ロンドン警視庁の広報担当者によると、ベックトンのエヴリン・デニントン・ロードに住むラリー・フレイザー(Larry Fraser、47)と、ノース・スティフォードのエルヴィン・ドライブに住むジェームズ・ラブ(James Love、53)が12日にウィンブルドン治安判事裁判所に出廷した。2人は10月9日に、キングストン刑事法院で裁判が行われる予定だ。
法廷記録によると、2人はグローブ・ギャラリーに侵入し、「風船と少女」のプリント版を盗んだとされている。
グローブ・ギャラリーは、8月21日から9月7日まで「ブレイクアウト:バンクシーのロンドン反乱(Breakout: Banksy’s London Rebellion)」と題した展示会を開催しており、