米アイオワ州の民家で8月21日、警察官が市民の飼い犬を射殺した。当時の様子は監視カメラが記録しており、愛犬が撃たれるのを目の前で目撃した子どもたちが悲鳴を上げて泣く様子が映っていた。この警察官は、数週間前に犬を車で轢き殺していたことが判明し、非難の声が殺到している。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。
米アイオワ州ダベンポートに住むドン・ハセルタインさん(Don Hesseltine)の自宅裏庭で、8月21日午後7時40分に痛ましい出来事が起こった。当時、ドンさんの息子とそのいとこは、ドンさんの愛犬でジャーマン・シェパードとゴールデン・レトリバーのミックス犬“ミスト(Myst、2)”と一緒に遊んでいた。
男児らはミニバイクに乗ってガレージ前の通りで遊んでおり、ミストは尻尾を振りながら2人の後をついて回って過ごしていた。しばらく遊んでいると、パトカーが2人に近づき、乗っていたダベンポート警察の警察官イーサン・ボックさん(Ethan Bock)が「犬にリードをつけなさい」と指示した。
この少し前の午後7時20分、同警察には「4頭の大型犬がフェンスを乗り越えようとしていて、襲われそうになっている」と通報が届いた。そこはドンさんの自宅とは違う場所だったが、現場に向かっている途中のイーサンさんがリードをしていないミストの姿を見かけたため、リードをつけるように伝えた。
その指示に従った男児らは、乗っていたミニバイクを止め、ミストを連れて家に向かった。そして、イーサンさんはドンさんの妻に気づき、子どもたちに話した内容を説明しようとパトカーを降りた。
当時の様子は裏庭に設置された監視カメラが捉えており、ドンさんの妻と2人の男児、そしてミストの姿が映っている。広い芝生を挟んだ奥側にパトカーが停車しており、そのそばにイーサンさんの姿が確認できた。
ドンさんの妻がリードを取りに行こうとしたのか、振り返って家の中に入ろうとした瞬間、ミストが吠えながらまっすぐにイーサンさんの方へ走り出した。ドンさんの妻が大きな声で「ミスト!」と何度も名前を呼び、ミストの行動を止めようとしたが、ミストはイーサンさんのすぐそばで吠え続けた。
そして次の瞬間、