4日後の今月14日、2人に脳死の判定が下された。
ジェームスさんは、「機械の画面には2人の心臓が動いているバイタルサインが確認できるのに、煙を吸ってしまったせいで脳が活動していなかったんです。本当に辛かった」と、脳死判定を受けた当時を振り返る。
絶望していたジェームスさんだが、ウィリアム君とザカリア君は臓器提供が可能なことが分かり、こう思ったそうだ。
「2人の臓器が他の子どもたちを救うことができると聞いて、わずかな希望の光が見えました。私たちはキリスト教徒なので、私たちと同じように他の家族も奇跡を信じて祈っていることを知っています。私たちが他の家族の祈りに応えたり、奇跡を起こしたりできるのなら、それは私たちへの慰めとなります。」
そして、ウィリアム君とザカリア君は臓器提供のための手術を受けることになり、臓器提供者が病室から手術室までの道のりを病院スタッフらが見送る「Walk of Honor(名誉の行進)」が行われた。当時の様子を捉えた動画には、大勢の関係者らの拍手や「よくやった!」などの声援を受けながら、ベッドに横たわるウィリアム君とザカリア君が手術室へ向かう様子が映っている。ただ静かに眠っているだけのようにも見える2人の姿を見て、目頭を押さえて涙する人の姿もあった。
こうして大勢に見送ってもらった2人は、臓器提供により子どもたち9人の命を救うことになった。ジェームスさんは、「ウィリアムとザカリアの心臓が受け継がれ、臓器提供を受けた子が、息子たちの大きなハートを持てるようになるといいですね」と臓器提供を受けた子どもたちの無事を祈った。
なお今回のニュースが多数のメディアに報じられると、「涙が止まらないよ」「どうして無垢な子どもたちが命を奪われてしまうの?」「悲しいけれど、兄弟が天国で一緒に過ごせているといいな」といった声が相次いだ。
ちなみに2018年1月には米オクラホマ州で、火災に気付いた13歳少年が体の不自由な父を助けようとしたが、2人とも命を奪われていた。
@skye_joy2 2 young boys!! True heros!! Saved 14 lives!! #brothers #fypシ #fypage #fypシ゚viral #childlossawareness #donors #awareness #givelife #fyp ♬ Dancing in the Sky – Beverly Ann
画像は『New York Post 「‘Hero’ boy, 6, found trying to shield 3-year-old brother from house fire that killed them both」(Facebook / Jamey Brice)(WUSA)、「Heroic 11-year-old girl dies in house fire while trying to rescue her puppy」(FOX 5 Atlanta)』『KTEN.com 「Father, son die in Love County house fire」(Courtesy Love County EMS)』『Metro 「Children ‘die holding each other’ after mums leave them home alone to go for drinks」(Picture: EWN)』『The Sun 「XMAS TRAGEDY Sutton fire: Mum was ‘shopping at Sainsbury’s’ as house fire killed four twins, 3 and 4, who were left home alone」(Credit: w8media)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)