海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】ぬかるみにはまった男性、愛犬“ヒーロー”が2日間寄り添い続ける(カナダ)<動画あり>

同州レスブリッジにあるレスブリッジ病院へ運ばれた。

アランさんが見つかったのは、背の高い草に囲まれた人目に付きにくい場所だった(『Taber Police Service Facebook「On March 28, 2024, at approximately 6:50 am,」』より)

2日間もアランさんに寄り添い続けた秋田犬は“ヒーロー(Hero)”という名前で、名前の通り見事に飼い主を救うヒーローとなった。アランさんが病院に運ばれた一方で、ヒーローは犬の保護団体「Taber Lost Paws Society」でケアを受けることになった。同団体の代表代理であるアラナ・マクフィーさん(Alana McPhee)は「今回の出来事を聞いて、感動して涙が出ました」と、ヒーローの行動に涙を浮かべた。

同団体では、飼い主が犯罪や困難な状況にある場合に犬を保護する準備を整えているという。ヒーローは獣医の診察を受けた後、同施設のシェルターに連れてこられた。ヒーローには切り傷がいくつか確認されたが、大きなケガはなかったようで、アラナさんはこのように明かしている。

「保護した当時のヒーローは、明らかに不安や困惑した様子ではありましたが、非常に落ち着いていました。飼い主を守っていたヒーローは、その名に相応しいと言えるでしょう。」

テイバー警察の署員とヒーロー。保護した時のヒーローは、強いストレスにさらされながらも大人しかったという(『Taber Police Service Facebook「On March 28, 2024, at approximately 6:50 am,」』より)

アラナさんによると、同団体のあるスタッフがアランさんの近所に住んでおり、アランさんがもう1匹の秋田犬“トラ(Tora)”を飼っていることを知っていた。飼い主が2日間も不在でトラのことが心配だったため、町の条例部門に連絡してスタッフがアランさんの自宅を訪ねると、庭でトラを発見した。トラは足を骨折している様子だったが、それは以前骨折した際に固定したネジが緩んでいるせいだと分かった。

アラナさんは、「なぜこうなってしまったのか分かりませんが、恐らくこの2日間、トラは身動きが取れなくなった飼い主と自宅を何度も行き来していたのではないかと思います。何かと戦ったせいなのかもしれませんが、私たちにハッキリしたことは分かりません」と説明している。

アランさんが治療を受けて回復するまでの間、ヒーローとトラはシェルターで保護されることになり、1週間ほどアランさんに会えない日が続いていた。そして同団体は今月6日、2匹がアランさんと久しぶりに再会し、飛び付いて喜ぶ様子を捉えた動画をFacebookに投稿した。

なお「大型犬に噛みつかれた」と通報したカーティスさんと愛犬“ジャック(Jack)”は、ケガをしたため病院で治療を受けることになったが、快方に向かっている。事の顛末を聞いたカーティスさんは、「恐らくヒーローは、ジャックが脅威になると思ったのでしょう。あの状況をよく考えてみれば、なぜ襲ったのかは理解できますね。飼い主の男性が無事でよかったです」と理解を示していた。

このニュースを見た人々からは、「なんて忠実で飼い主思いの良い子なんだ」「ヒーローが男性を噛まなかったら、沼にはまっていた男性は見つけてもらえなかったと考えるとすごい」「ヒーローという名に恥じない素晴らしい犬だ」「ヒーローの銅像を作るべきじゃない?」「映画になりそうな話だね」など、ピンチに陥った飼い主に寄り添い続けたヒーローの行動に称賛の声が寄せられた。

ちなみに2021年10月にはイギリスで、山登り中に発作を起こし意識を失った飼い主のために、愛犬2匹が見事なチームワークで助けを呼んでいた

画像は『CityNews Calgary 「‘Hero’ wards off coyotes after owner falls into ditch and remained for days: Taber police」(THE CANADIAN PRESS/HO-Taber Lost Paws Society)』『Taber Police Service Facebook「On March 28, 2024, at approximately 6:50 am,」』『Keswick Mountain Rescue Team Facebook「Incident 104」』『MSP Seventh District X「Grand Traverse County」』『New York Post 「Hero dog helps save wheelchair-bound owner, 81, from Florida lake」(WPTV-TV)』『HGSS – Hrvatska Gorska Služba Spašavanja Facebook「Prijateljstvo i ljubav između čovjeka i psa ne poznaju granice」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)

2021年10月、イギリス在住の71歳の男性が愛犬2匹と山登り中に発作を起こし、意識を失ってしまった。そんな飼い主の危機を察した愛犬2匹が協力し、迅速に助けを求めて飼い主の命を救った(『Keswick Mountain Rescue Team Facebook「Incident 104」』より)

米ミシガン州で今年1月、犬を散歩していた65歳の男性が薄氷で覆われた湖に転落。一緒にいた飼い犬が救助用ロープを運び、男性を救っていた(『MSP Seventh District X「Grand Traverse County」』より)

2022年、米フロリダ州で電動車椅子を使う男性が愛犬と散歩中、バランスを崩して車椅子ごと池に落下した。愛犬はすぐに激しく吠えて助けを求め、それを聞いた人が男性を発見し、大事に至らず済んだという(『New York Post 「Hero dog helps save wheelchair-bound owner, 81, from Florida lake」(WPTV-TV)』より)

2022年、クロアチアの雪山で滑落し骨折した飼い主に13時間寄り添い、体を温め続けた愛犬が話題になった(『HGSS - Hrvatska Gorska Služba Spašavanja Facebook「Prijateljstvo i ljubav između čovjeka i psa ne poznaju granice」』より)

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