海外発!Breaking News

writer : ac

【海外発!Breaking News】繁殖のために紹介された雌、雄ライオンに喉を噛みちぎられて死亡(ベルギー)<動画あり>

悲劇の事故が起きたのだった。

スタッフは数日をかけ、ネスターとマヤを慣れさせ、問題がないと判断。今月14日に柵なしで対面させたところ、悲劇の事故が起きてしまった(『Bellewaerde Park Facebook「GROOT NIEUWS IN BELLEWAERDE PARK!」』より)

同園のスポークスマンであるフィリップ・ヴァン・ドープさん(Filip Van Dorpe)は当時の対面について、「対面は順調だった。でも2頭は突然、攻撃モードになってけんかを始め、ネスターがマヤの喉元に噛みついたんだ」と語り、こう続けた。

「飼育員はネスターに施設内に戻るように合図を出したものの、上手くいかなかった。またネスターに向けてゴム弾を発射し、負傷したマヤを救おうとしたがすでに遅く、喉を噛み切られていた。」

「ライオンは野生動物であり、これはもちろん自然界でも起き得ること。事故は遺憾であり、ベルワールデの誰もが打ちのめされているよ。それまで誇りに思っていたことが、たった一日で悲しみに変わってしまったのだからね。」

マヤは妹“ヌーマ(Numa、1)”と一緒にチェコ共和国の動物園からやって来たばかりで、それまで6頭の子をもうけていたネスターとの繁殖が予定されていた(『Bellewaerde Park Facebook「GROOT NIEUWS IN BELLEWAERDE PARK!」』より)

一方でネスターが生まれたアントワープの動物園の飼育員らは、ネスターとの楽しい思い出が脳裏から離れないそうで、スポークスマンのイルゼ・セヘルスさん(Ilse Segers)は悲しみとショックを露わにし、このように述べた。

「私たちは皆、ネスターがマヤを殺してしまったことを信じられずにいるわ。アントワープでのネスターは、これまで一度たりとも攻撃的な一面を見せたことはなかったから…。」

「ネスターが幼い頃はどちらかというとシャイだったけど、その後は心を開き、子ライオンや元パートナーのタサにはいつも優しかった。ただネスターが食事中だけは、誰も近づくことができなかったのよ。」

地元メディアによると、ネスターはベルワールデに留まり、繁殖プログラムは今後も継続するものの、雌を紹介するのはしばらくの間お預けになるそうだ。

ちなみにこのニュースには、次のようなコメントが寄せられている。

「賢い動物を動物園に閉じ込めておくとストレスで発狂することがあるのでは? 私は動物園には行きたいとは思わない。」
「檻の中に入れられてウンザリしていたのでは?」
「たとえ動物園で育ったとしても、野生の本能はあるのだろう。」
「動物園や野生動物公園は動物を研究するためにある。野生動物を助け、種が存続するのを助けることができるから必要だ。」
「次回は人工授精を検討したら? 強制的なお見合いは上手くいかないよ。人間も動物もね。」
「ライオンがライオンらしく振る舞っただけ。」
「なんて悲しい事故だろう。」
「これは防ぐことができたかもしれないね。」

そしてテックインサイト編集部でも、同動物園に「マヤ、安らかに」というメッセージを送っている。

なお同様の事故は2022年、米アラバマ州の動物園でも起きており、雄は雌の囲いに入って数分で致命傷を負わせ、スタッフが命を救うことはできなかったという

画像は『Metro.co.uk 「Zoo staff horrified as lion rips out neck of lioness he was meant to mate with」(Picture: Bellewaerde Park/Facebook)』『Bellewaerde Park Facebook「GROOT NIEUWS IN BELLEWAERDE PARK!」』『The Birmingham Zoo Facebook「Birmingham Zoo is mourning the passing of beloved African lioness Akili.」』『Mirror 「Dad mauled to death by 400lb white lions during ‘rough play’ in front of wife」(Image: Facebook)』『New York Post 「Couple ripped for ‘romantic’ pic next to lion they killed」(Facebook)』『Latest Sightings 「Lioness Bites Her Cub’s Head Off」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

米アラバマ州の動物園で2022年7月、繁殖のために別の動物園からやってきた雄が雌を襲う。写真は対面後数分で死亡した雌(『The Birmingham Zoo Facebook「Birmingham Zoo is mourning the passing of beloved African lioness Akili.」』より)

2020年8月、南アフリカの自然保護活動家が手塩にかけて育ててきた5歳の白ライオンに襲われた。ライオンは体重180キロはあったという(『Mirror 「Dad mauled to death by 400lb white lions during ‘rough play’ in front of wife」(Image: Facebook)』より)

南アフリカでトロフィーハンティングに参加した夫妻。射殺したライオンのそばでキスをした写真がSNSに投稿され、非難が殺到した(『New York Post 「Couple ripped for ‘romantic’ pic next to lion they killed」(Facebook)』より)

タンザニア北部に位置する世界自然遺産「ンゴロンゴロ保全地域」で2023年、母ライオンが赤ちゃんの背中をくわえた姿が撮影される。その後、母ライオンは赤ちゃんの体に歯を食い込ませていた(『Latest Sightings 「Lioness Bites Her Cub’s Head Off」』より)

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