盲導犬はハーネスという胴輪をつけ、外出先では飼い主の安全にいつも気を配っている。しかしそのハーネスを外すと、普通の犬と同じように飼い主に甘えたり遊んだりするようだ。このほどアメリカのある男性をサポートする盲導犬が、ハーネスを外した瞬間にいたずらっ子のようにはしゃぐ姿が注目を集めている。ブラジルの動物情報ニュースメディア『Amo Meu Pet』が報じたが、テックインサイト編集部では飼い主の男性たちに直接話をうかがった。
米ワシントン州シアトル在住のポール・キャッスルさん(Paul Castle)が今月6日、TikTokに動画を投稿したところ大きな反響があった。ポールさんは、網膜色素変性症のために90パーセント以上の視力を失ってしまったという。彼には盲導犬“メイプル(Maple)”が外出時にサポートしてくれるのだが、動画ではメイプルが自分の任務を終えてハーネスを外した後、普通の犬のようにはしゃぐ姿が捉えられていた。
動画には「僕の盲導犬がハーネスを外したらどうなるか見てみよう」と言葉が添えられており、ポールさんが一緒に外出先から戻ってきたメイプルのハーネスを外そうとしている。続けてポールさんはこのように説明した。
「僕は目が見えないんだけど、盲導犬のミスター・メイプルが外出先から戻ってハーネスを外すと、こんな感じになるんだ。今のハーネスをつけている状態が仕事モードのメイプルさ。彼の体がちょっとソワソワしているのを感じるよ。彼はハーネスをつける時もこんなふうに興奮するんだ。」
「さて、ハーネスを外したら彼はどんな風になるんだろう? 普通の子犬のようになっちゃう? 多くの人が知りたいことなんじゃないかな。答えは『イエス』。さて、メイプルは準備ができているかな? ほら、任務は終わったよ!」
ハーネスを外した瞬間、メイプルは玄関に置いてあった、ポールさんのパートナー、マシュー・キャッスルさん(Matthew Castle)のシューズをくわえて家の奥へと逃げるように走っていった。その後、メイプルはおもちゃをくわえてきて、動画を撮影しているマシューさんに「遊んでくれ」と言わんばかりにじゃれ始めた。
そんなメイプルの姿は、まるでいたずら盛りの子犬のようにも見える。動画の最後には、嬉しそうに尾を振りながらポールさんに飛びついて甘えるメイプルの姿があり、