先月27日、家族とショッピングセンターを訪れていた3歳男児が、クレーンゲームの中に入り込んでしまうアクシデントが発生した。警察官が呼ばれ、最終的に男児はクレーンゲームのガラスを割って救出されることになった。「気がついたら息子がその中にいた」と、父親もあまりの早業に驚いたという。豪ニュースメディア『ABC News』などが伝えた。

豪クイーンズランド州警察は1月27日夜、通報を受けてレッドランド市にある「カパラバ・パーク・ショッピングセンター（Capalaba Park Shopping Centre）」に向かった。現場に到着した警察官のボディカメラには、クレーンゲームの中に男児が入っている光景が映し出された。

ハローキティのぬいぐるみに囲まれ、楽しそうな様子を見せているこの男児は3歳のイーサン君（Ethan）で、家族と一緒に同ショッピングセンターを訪れていた。警察官らはイーサン君に手を振ると、透明なガラスをノックしながら、「ガラスかな？　パースペックス（透明アクリル樹脂）かな？」と素材を確認している。

クレーンゲーム機のすぐそばにいた、イーサン君の父親ティモシー・ホッパーさん（Timothy Hopper）によると、少し目を離していた隙に、イーサン君がクレーンゲーム機の商品取り出し口から中に入ってしまったという。

ティモシーさんは「イーサンは信じられないスピードで、クレーンゲームの中に登ってしまいました。止める暇もないほどでしたよ」と明かしており、息子の素早い行動に目を疑ったそうだ。

イーサン君の救出方法を考えていた警察官らは良い案を思いついたようで、ティモシーさんに「イーサン君を後ろの角に誘導することができますか？」と尋ねた。ティモシーさんはガラス越しに、「イーサン、後ろ側の角に行くんだ」と指をさしながらイーサン君に話しかけた。一緒にいた母親も協力し、