米カリフォルニア州で最も高い約3369メートル(11053フィート)の標高にある「マンモスマウンテンスキー場」は、リフト数25、コース総数125を有する広大なスキーリゾートだ。スキーヤーやスノーボーダーが憧れるそのゲレンデで先月27日、リフトに乗っていたスノーボーダーの少女(16)が座席から転落した。事故の動画とともに、スキー専用サイト『POWDER Magazine』などが伝えた。
マンモスマウンテンスキー場の公式発表によると、事故が起きたのは先月27日午前11時40分頃で、少女は「スタンプ・アレー・エクスプレス2」というリフトに他の2人と一緒に乗ったという。
しかし、少女は何らかの理由でしっかりと座ることができず、リフトが上昇するにしたがって座席からずり落ち始め、隣に座っていた友人が落ちないように支えていた。
その後、リフトは停止したものの、少女は地上約9メートル(30フィート)の座席からぶら下がる状態となり、リフトの真下にはスキー場のスタッフ5人と近くにいた客8人が急遽集結。救助ネットを広げて待機した。
当時の様子をリフト上から捉えた動画では、ボードを付けたままの少女が座席から転落すると「ドスン」という鈍い音が響き、男性が「オーマイガー」と声をあげているのが分かる。
撮影者と思われる男性はその後、この動画をInstagramに投稿し、「パトロール隊は『全て大丈夫だから』と少女を説得してジャンプさせた。それなのに少女をキャッチすることができなかった」と綴り、対応が適切ではなかったことを指摘した。また、パトロール隊が「ネットを使うのは初めてだ」と話していたことも明かしている。
しかしながら同スキー場は後に、「ネットは地面に転落するまでのスピードを減速させるものであって、転落を止めるものではない」と強調し、