昨年の大晦日、アメリカの動物保護団体スタッフが車の往来が激しい高速道路脇にいた2頭の犬を保護した。保護された当時、1頭は怪我をして動けずにいたが、もう1頭がその場を離れることなく見守っていたという。動物専門ニュースサイト『The Dodo』が伝えている。
米カリフォルニア州アーバインを拠点とする動物保護団体「ローガンズ・レガシー29(Logan’s Legacy 29)」が昨年12月31日、Facebookに写真や動画を投稿したところ、反響を呼んだ。当時、高速道路を走行中の運転手から「道路を横断する2頭の犬がいる」と同動物保護団体に連絡が届いたそうだ。
同動物保護団体の創設者であるシュゼット・ホールさん(Suzette Hall)は、2人のスタッフと共に現場へ急行した。すると、グレート・ピレニーズと見られるメスの大型犬が道路脇に座り込んで動けずにいた。その近くにはオスの小型犬が、怪我をした大型犬を見守るかのように立っていた。
シュゼットさんは「それは完璧に忠誠心から来るものでした」と当時を振り返っており、2頭がいつも一緒に行動して互いを必要としている存在だと感じたようだ。のちに“アンブローズ(Ambrose)”と名付けられた小型犬は、明らかに“親友”の犬に対する忠誠心からそばを離れずにいるように見えたという。シュゼットさんは動物専門ニュースサイト『The Dodo』に、このように語っている。
「アンブローズは、怪我をした親友を道路脇に置き去りにすることはありませんでした。それにアンブローズは、私たちが親友を救ったことに対してどれだけ喜んでいたか、本当に言葉では言い表せないほどでした。だって、飛び跳ねて大喜びしていたんですから。」
シュゼットさんは他のスタッフと共に2頭を救おうとしたが、高速道路の脇ということもあり2頭が道路に飛び出さないように細心の注意を払った。そして、“セラフィナ(Seraphina)”と名付けた怪我をした大型犬を安全な場所まで移動させてバンに乗せ、