1月17日、米カリフォルニア州のセブン-イレブンで強盗事件が発生した。犯人の男が銃で店員を脅し、袋にタバコと現金を入れるよう要求していると、偶然買い物に来た警察官が入店してきた。何も知らずに顔見知りの店員に挨拶をした警察官だったが、すぐにただならぬ事態であることを察知し、犯人を確保するに至った。米ニュースメディア『ABC7』などが伝えている。

強盗事件は1月17日午後8時半、米カリフォルニア州ウェスト・コビーナにあるセブン-イレブンで発生した。当時の様子を捉えた防犯カメラには、コンビニの出入り口とその近くにあるレジの様子が映っている。

犯人の男は白のパーカーを着てフードを被っており、マスクもしていた。レジで黒のビニール袋を出した男は、パーカーの裾を捲り上げて腰に携えた銃を見せ、店員のシンさん（Singh）を脅してタバコと現金を袋に入れるよう要求した。シンさんは銃の存在に怯えながらも、タバコとレジに入っていた現金を袋に入れて要求に応えた。

ちょうど現金を袋に入れ終えたとき、なんと制服を着た1人の警察官が入店してきた。この警察官はウェスト・コビーナ警察のアベル・エルナンデス巡査部長（Abel Hernandez）で、普段からよくこのセブン-イレブンで買い物をしていると言い、この日も水を買うために同店を訪れた。

アベル巡査部長は強盗が起きていることなどつゆ知らず、顔見知りのシンさんに軽く挨拶をして強盗犯の後ろを通過しようとした。強盗犯の男は入り口の方へ振り向いてアベル巡査部長の姿を見ていたが、すぐには逃げ出さなかった。しかし次の瞬間、