アメリカで無抵抗な高齢犬を遺棄した男が人々の怒りを買っている。監視カメラが捉えた映像には、犬を入れた黒いビニール袋をゴミ収集コンテナに放り投げる男の姿が映っていた。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
米フロリダ州リー郡保安官事務所は現地時間18日、地元に住むアンソニー・ベルマン(Anthony Bellman、55)を動物虐待の容疑で起訴したことを発表した。アンソニーは、“ザイラ(Xyla)”という名前の16歳のメスのシーズー犬を黒いビニール袋に入れて、ゴミ収集コンテナに捨てたという。
同保安官事務所によると、今月14日に同郡リーハイ・エイカーズにあるディスカウントショップ「ファミリー・ダラー」のスタッフが、店の裏手に設置されたゴミ収集コンテナにモゾモゾと動く黒いビニール袋を発見した。スタッフがビニール袋を開けて確認すると、首にロープが巻かれた状態のザイラの姿が現れたそうだ。
スタッフは、すぐにザイラを「ブルー・パール・ペット病院(Blue Pearl Pet Hospital)」へ連れていった。そしてザイラは虐待を受けた可能性があるように見えたため、リー郡保安官事務所の動物虐待対策班とザイラが発見された区域を管轄する刑事が動物虐待の捜査に乗り出した。
ザイラにはマイクロチップが埋め込まれていたが、その情報で飼い主は亡くなっていることが判明した。そこで刑事はファミリー・ダラー付近に設置された監視カメラの映像を確認したところ、青いSUV車でやってきたアンソニーが、トランクからザイラを入れた黒いビニール袋を取り出してゴミ収集コンテナに向かって放り投げる様子が映っていた。
犬の16歳は人間の年齢で80歳ほどと言われるが、年老いたザイラは抵抗することもできず、