イギリスで公園内にいる白鳥の首を鷲掴みにして連れ去ろうとする男の姿が撮影され、その動画が多くの怒りを買っている。撮影者が必死で止めるように叫んでいるが、男は聞く耳を持たなかったようだ。撮影者によると、男が持っているバッグには酒が入ったボトルがあり、酔っている様子だったという。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えている。
ウェールズ南部にあるケルフィリー城は水濠に囲まれた城郭で、イギリスではウィンザー城の次に規模の大きな城である。城の周りは堀に沿って遊歩道が整備され、白鳥などの野鳥を観察できるが、今月3日の午後4時20分頃に1羽の白鳥が男に首を掴まれたまま公園内を引きずられるという事件が起きた。
当時、地元に住むブランドン・ライジーさん(Brandon Ryzy、21)が、クリスマスの買い物を終えて城の水堀付近を歩いていたところ、遠くでニット帽を被った男が白鳥を引きずって歩いているところを目撃した。ブランドンさんはこの時の様子を撮影しながら、男に向かって「白鳥を離すんだ!」と叫んだ。
すると男は「俺の子を襲ったんだ!」と言い返してきたが、ブランドンさんによると周りに子供がいる様子はなかったという。男は白鳥を離そうとせず、なおも引きずって連れ去ろうとしたため、ブランドンさんは男のもとに駆け寄って止めさせようとした。ブランドンさんはウェールズのニュースメディア『WalesOnline』のインタビューに応じ、このように語っている。
「はじめは犬か何かの動物の肢を掴んでいるのかと思ったんです。でも羽をバタつかせている(白鳥の)様子に気づきました。男は『俺の子を襲った』と言ってましたが、周りは静かで子供なんていなかったんですよ。それに彼が持っていたバッグにはお酒が入っていて、かなり酔っている様子でした。」
そのうち白鳥は羽をばたつかせて暴れ、