アメリカの大学の卒業式というとガウンとキャップがつきものだが、ミシガン州のある女性はガウンの下に小さな赤ちゃんを抱いて式に出席し、多くの人をインスパイアしている。女性は子育てと仕事をしながら6年をかけて大学を卒業したそうで、米ニュースメディア『ABC News』などが「夢を諦めずに頑張り続けることの大切さ」を伝えた。
米ミシガン州トラバースシティ出身のグレース・シムチャックさん(Grace Szymchack、24)は今月15日、ビッグ・ラピッズにあるフェリス州立大学を娘アナベルちゃん(Annabel)を連れて卒業した。アナベルちゃんは当時、生まれた日を「生後1日」とする数え方で生後10日だった。
アナベルちゃんの出産予定日は卒業式の3日後だったため、当初は大きなお腹で式に出席する予定だったが、グレースさんは「娘は早くこの世に出てきたかったようでね。12月6日の早い時間に誕生したの」と笑う。
グレースさんは、夫との間に2022年、長女イザベルちゃん(Isabelle)を出産し、子育てと仕事をしながら勉学に励んできた。幼い頃から教師になるのが夢で、大学では幼児教育を専攻。学士取得には6年を要したそうで、「夫や家族に協力してもらい、とにかく必死に勉強した」と明かしている。
そのため、「どうしても大学を卒業し、他のクラスメートと一緒にステージを歩き、卒業証書をもらいたい」という気持ちが人一倍強かったものの、卒業式に娘を連れていくことに関してはギリギリまで悩んだ。
当時のことをグレースさんは、