24時間体制で監視し献身的に世話を続けたにもかかわらず8匹のうち5匹が死んでしまったそうだ。ただ、キャシーはリカオンの子が離乳するまでの4週間、しっかりと授乳を行い、キャシーが産んだ子犬たちは全て、新しい家族に迎えられたという。
こうして生き残った3匹は現在、生後12週に成長し、個体を見分けるために色分けした色そのままに“ブルー(Blue)”、“レッド(Red)”、“オレンジ(Orange)”と呼ばれており、遊ぶことが大好きで、好奇心旺盛、健康で元気に育っているそうで、SNSにはこう記されていた。
「3匹は困難なスタートを切りましたが、我が動物園では彼らの未来が明るく素晴らしいものであることを望んでいます。」
そしてこの投稿には、「キャシー! ありがとう」「5匹が亡くなったことは残念だけど、キャシーはヒーロー」「可愛い3匹を早く動物園で見たいな!」「動物園のスタッフに感謝」といったコメントが寄せられており、テックインサイト編集部からも3匹の成長を楽しみにしていることを伝えている。
なお同園では当初、「3匹をブルー、モーリス、コルビーと再び一緒にしよう」という計画を立てていたが、ブルーたちの子供たちへの興味が薄いことから変更を迫られていた。そのため現在は、「子供たちが成体の3匹の近くで成長することで、リカオンらしい自然な行動を学ぶことができれば…」と期待を込め、ブルーたちが暮らす隣に子供たちのための家を建てているとのことだ。ただ将来的にはブルーらと合流させるか、他の施設に3匹を移動させることになるという。
ちなみに同園のInstagramによると、リカオンはアフリカ大陸のサハラ砂漠より南にある「サブサハラ・アフリカ」原産だという。人間との衝突、生息地の分断化、病気などによって生息数が減少し、野生の成体数は7000匹未満で絶滅危惧種と考えられているそうだ。またパックは再優位の雄と雌が率いており、狩りはアフリカの捕食者では珍しく日中に行う。狩りの際は複雑な声を出して仲間とコミュニケーションを取るそうで、その成功率はアフリカで最も高い60%以上という。
画像は『Potawatomi Zoo 2023年12月14日付Instagram「We’re so excited to finally introduce you to our youngest residents」』『Interspecies friendship 2020年11月8日付Instagram「I can’t believe the weekend is over already」』『ПАРК БЕЛЫЙ ЛЕВ ВЛАДИВОСТОК 2020年9月25日付Instagram「Добрый вечер, дорогие наши」』『Sunshine Dog Rescue 2020年8月25日付Instagram「Snack and cuddle time with mama.」』『Hürriyet Daily News 2020年4月26日付「Kitten adopted, fed by pregnant dog in Turkey」』『Daily Star 2020年10月29日付「Dog adopts seven baby opossums after their parents tragically die in forest fires」(Image: Talita Peixoto/Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)