殺人事件における犯行動機は恨みや口論、金品目的などが挙げられるが、韓国で今年5月に女性を殺害した23歳の女は、その理由を「人を殺してみたかった」と述べた。女は被害者の女性を何度も刃物で刺し、息絶えた後も刺し続けたという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
韓国の釜山地方法院(地方裁判所)で現地時間24日、釜山広域市金井区に住む女性(26)を殺害した罪に問われていたチョン・ユジョン(23)に終身刑が下った。チョンは今年5月、家庭教師仲介アプリを通じて知り合った英語教師の女性を刃物でめった刺しにしていた。
警察の調べによると、チョンは高校生の子供を持つ母親と偽り、数十人の家庭教師とアプリを介して連絡を取っていたという。そして被害者の女性にターゲットを絞り、女性がひとり暮らしだと知ると、「自分の子供を向かわせる」という理由で自宅の住所を聞き出した。
そして今年5月26日午後5時半頃、チョンは高校の制服を着て学生を装い、女性宅を訪れて犯行に及んだ。チョンは、手の平など致命傷には至らない部分も含め、身体のいたるところを刃物で100回以上も刺し、女性が息絶えた後もその手を止めることはなかったそうだ。
その後、チョンは女性宅を出てゴミ袋と漂白剤を購入し、現場に戻ってくると遺体の身元が指紋によって特定されないように指を切断するなどし、遺体を切り刻んだ。チョンは女性の遺体をスーツケースに詰めると、翌27日午前0時50分頃にタクシーに乗って釜山から北へ20キロほど離れた慶尚南道・梁山市を流れる洛東江へ向かい、川沿いの茂みに遺体を遺棄した。
しかしこの時、チョンの犯行が明るみに出た。タクシーが目的地に到着した際、スーツケースを車から降ろした運転手は手に濡れた感覚があり、