昨今はネット上で知り合い結婚に至るケースもあるが、それでも知り合った相手に対しては十分に気を付けなければならないようだ。このほど出会い系サイトで知り合ったフィリピンに住む女性をアメリカに呼び寄せ、奴隷のように扱ったことで起訴された男の一報が届いた。『New York Post』『Milwaukee Journal Sentinel』などが伝えている。
米ウィスコンシン州ミルウォーキー在住で高校教師のクリスチャン・マザーシード(Christian Mothershead、46)は、出会い系サイトで知り合ったフィリピン人の女性とその息子に対して人身売買と性的暴行を加えたとして起訴され、今月3日に裁判所へ出廷した。
マザーシードと女性の出会いは、2017年の夏頃まで遡る。2人は出会い系サイト「AsianDating」で知り合い、フィリピンとアメリカで遠距離だったこともあってFacebookでしばらくコミュニケーションを取っていた。その間にマザーシードは女性に会うためフィリピンへ向かい、3週間ほど滞在した。
滞在中のマザーシードは「もしアメリカに来てくれるなら結婚して、あなたの家族の面倒もみる」と女性に約束し、さらに「あなたが空港に到着した際はバラの花で迎えるだろう」と話していたそうだ。
マザーシードの言葉を信じた女性は、2018年11月に自分の息子を連れてアメリカへと渡った。しかしバラの花で迎えられるはずだった親子は、大きな挫折を味わうこととなる。空港で親子を迎えたマザーシードは自宅に着くなり、バラの花のかわりに掃除用の手袋とマスクを渡した。
自宅を掃除するようにマザーシードは指示したが、