病気の影響で幼少期から髭に悩まされてきたアメリカ在住の女性が、ありのままの自分を受け入れ、髭を剃ることをやめた時の心境を明らかにした。外見について劣等感を持っていた女性だが、今では髭をアピールする写真をSNSに投稿している。英ニュースメディア『The Sun』などが報じた。

「肉体的にも精神的にも、本当に辛い道のりでした。」

自身の顎髭について悩んできたストーリーを語ったのは、米カンザス州出身でデジタルコンテンツクリエイターとして働くコーラル・ルネエさん（Coral Renaie、30）だ。

コーラルさんの顎髭は、若い女性に多く見られる「排卵障害多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）」によるものだ。この病気は、日本産婦人科医会のホームページによると、「両側の卵巣が腫大、肥厚、多嚢胞化し、月経異常や不妊、多毛、男性化、肥満などを伴う」という。

コーラルさんの身体に異変が現れ始めたのは4歳頃で、PCOSによって引き起こされたインスリン抵抗性により、首や膝、肘、足首に黒ずみができたという。そんな時にある人から、「お風呂で肌をこすって黒ずみを落とすように」と言われたそうだ。コーラルさんはこの経験について、「自分の身体を本当に恥ずかしく思ったのは、その時が初めてでした」と話している。

そして9歳になると、もみあげが濃く生えてくるようになり、12歳になってからは顔を毎日剃るようになった。 髭を剃り始めた当時、コーラルさんは「この世で生きていくために、髭を剃り続けなければならない」と感じていたという。

実際に当時、多くの人から髭を剃るように勧められたそうだ。また、コーラルさんは写真を撮られることが多々あり、性別について尋ねられることもあった。毛深いという理由でいじめられた経験もあり、軽蔑的な暴言や視線を浴びせられるのは日常茶飯事だった。

そのように幼少期からつらい思いをしてきたコーラルさんだが、