エクアドルに住む43歳の女性の腹部から、巨大な腫瘍が摘出され注目されている。女性は体重増加に悩んでいたが、実は重さ13キロの卵巣腫瘍を抱えていたという。英ニュースメディア『Daily Express』などが伝えた。
エクアドル最大の都市グアヤキルにあるモンテ・シナイ総合病院(Hospital General Monte Sinai)を最近、アナ・ピンケイさん(Ana Pincay、43)が酷い腰痛を訴えて訪れた。
アナさんは腹部が大きく膨らみ、歩くこともままならない状態で「太ってしまったことが腰痛の原因」と考えていたようだが、検査の結果、巨大な卵巣腫瘍が見つかった。そして間もなく外科医、婦人科医、麻酔科医、看護のチームが結成され、摘出手術の準備が始まった。
アナさんの手術の様子はカメラが捉えており、保健省からの勧めで、その一部が今月7日に同病院のX(Twitter)で公開された。その中で映し出された腫瘍はオレンジ色で、一見巨大なタラコのようであり、重さ13キロとあって両手でなければ持てない大きさであるのが分かるのだった。
なお、アナさんはその中で「医師は手術の安全と成功のため様々な検査をし、私の命を救ってくれた」と述べており、手術前には、CTスキャン(造影剤あり・なし両方)、超音波検査、MRI検査、腫瘍マーカーなどが行われたことが明らかになった。またチームの一人で婦人科専門医ルイス・アルトゥーベ氏(Luis Altuve)は、「腫瘍は『漿液性嚢胞腺腫』だった」と説明した。
漿液性嚢胞腺腫とは、さらさらの液体が溜まった卵巣腫瘍で良性の場合が多く、ある程度の大きさになるまでは無症状の人も多いそうだ。ただ大きくなると、腹部膨満感や下腹部痛、頻尿、便秘などに襲われることがあるという。また腫瘍の成長がゆっくりなため、