昨今「性別違和」で悩む人たちへの理解は高まりつつあるが、アメリカで“脱トランス”した女性が起こした訴訟が大きな注目を集めている。女性は16歳の時に「性同一性障害」と診断され、医師に言われるがままに男性へ移行するため両乳房切除術を受けた。現在、彼女は男性ではなく女性として生きることを決意し、手術を行った医師らを訴えることにしたという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
女性から男性に移行し、再び女性として生きることを決意した米ミネソタ州出身のルカ・ヘインさん(Luka Hein)が世間の注目を集めている。彼女は16歳の時、たった2回の診察で「性同一性障害」と診断され、医師からホルモン治療を勧められて両乳房切除術を受けた。
現在21歳のルカさんは「精神的に不安定な時期に十分なメンタル治療を行わず、両乳房切除術を施した」とし、当時手術を行ったネブラスカ大学医療センターと同センターのジェンダークリニックの医師らを訴えることにした。
今月13日にネブラスカ州ダグラス郡地方裁判所に提出された28ページにも及ぶ訴状によると、ルカさんは13歳の頃に両親が離婚することになり、精神的な問題を抱えることになった。そのため彼女は不安からくるパニック発作に悩まされ、学校生活も思うように送ることができなかったそうだ。
その後、ルカさんはうつ病と全般性不安障害と診断され、何度も入退院を繰り返した。そんな中でルカさんは、