今月4日、タイのプーケットへ旅行しようとしていたイギリス在住の女性が、出国のため空港職員にパスポートを提示した。ところが顔写真のあるページを見た職員が小さな欠陥を指摘し、有効なパスポートとして認められず飛行機に乗ることができなかった。100万円以上かけて準備してきた念願の旅行に行けず、女性や同行者は大きなショックを受けたという。英ニュースメディア『Manchester Evening News』などが伝えた。
英グレーター・マンチェスター北東部オールダム在住のスザンヌ・シニアさん(Suzanne Senior、55)は、夫のスティーヴンさん(Steven)、娘のベサニーさん(Bethany、24)、そしてベサニーさんの恋人と共にタイのプーケットでのバカンスを計画した。航空券や滞在費など7000ポンド(約128万円)を掛け、一生に一度の贅沢な旅行として楽しみにしていた。
出発日の今月4日、4人は荷物を持ってマンチェスター空港に向かい、チェックインを済まそうとした。予約したカタール航空のカウンターで職員はパスポートなどを確認し順調に進んでいたのだが、ベサニーさんのパスポートをチェックした職員が「このパスポートは受け入れられません」と驚きの発言をした。
職員は、ベサニーさんのパスポートの名前や顔写真など個人情報が載っているページの端が小さく裂けていることに気付いたのだ。のちに公開された写真には、1センチにも満たないような裂け目が確認できるが、これだけでもパスポートが破損しているとみなされ、飛行機への搭乗が認められなかった。
パスポートの再発行などは間に合うはずもなく、ベサニーさんが飛行機に乗れないことは確定してしまった。大枚をはたいて準備してきた旅行だったが、娘だけ置いていくことはできず、スザンヌさんとスティーヴンさんはベサニーさんと残ることに決め、ベサニーさんの恋人が1人でプーケット旅行へ向かうことになった。
スザンヌさんは「本当にショックでしたよ。この1年間、プーケット島内を調べたり、ゾウを見に行く計画を立てたりして楽しみにしていたんです」と、念願の旅行だったことを話す。このまま自宅に戻りたくなかったスザンヌさんは、