生まれた時にはすでにネット社会で、スマホを駆使した情報発信力に長けると言われる“Z世代”の高校生が、文字通りSNSのおかげで人生の大きな選択を間違えずに済んだとして注目を浴びた。志望する大学から高額の給付型奨学金を提示されていたにもかかわらず、それを通知する手紙を開け忘れて気付かなかったという。この時、彼女のピンチを救ったのが、自身のTikTok動画だった。米ニュースメディア『Insider』『New York Post』などが伝えた。
今年4月29日土曜日のこと、米テネシー州在住の高校生マディ・キルゴアさん(Madi Kilgore)は進学先が決まり、卒業式を1か月後に控えて部屋の片づけをしていた。この時、未開封のまま昨年10月から放置していた複数の大学からの手紙の束を開ける様子を動画に撮ったのだが、1通の手紙を開いて彼女はすぐに固まってしまった。「え、何っ?」と驚く表情をして手紙を読み返した後、彼女はカメラを睨みつけながらその手紙を前に差し出した。
動画では手紙の文字を読み取ることはできないが、キャプションには「志望上位3校のうち1校から、10万4千ドル(約1,450万円)の奨学金を貰えることに今、気づきました」とある。さらに続けて、
「ショックだし、腹立たしい。」
「だって、4年制大学へ行くには経済的負担が大きすぎるから、コミュニティカレッジへの進学をすでに決めてしまったの。」
「すぐに手紙を開かなかった自分に呆れちゃう。締め切りは月曜日だって。」
と書かれていた。月曜日は2日後だ。
この動画は瞬く間に拡散され、570万回以上の再生回数を記録した。多くのネットユーザーは、
「どうして手紙を開けなかったの?」
「どうやったら、大学からの手紙を何か月も開けずにいられるんだ?」
などと彼女を責め立てた。
マディさんは「たくさんの手紙が来ていたから、どこの大学からなのかも気付かなかったの」と理由を語り、「もうほかの学校の手続きもしちゃったし」と実情を告げる。
すると今度は、