
KMRTの広報担当者は当時の状況について次のように述べている。
「犬は、寝袋に包まれて快適に過ごしながらセスウェイト・ファームのキャンプ場(Seathwaite Farm)まで担架で運ばれました。33キロ(72ポンド)の大型犬でしたが、他の救助者と比べたら軽いものです。下山中、犬はずっと大人しく落ち着いていました。そして飼い主とともにKMRTの山岳ベース(Keswick Team Base)まで車で送られ、他のチームに引き渡されました。」
ちなみに今回の救助には13人の隊員が招集されたそうで、世間からは「いい話。疲れている犬をレスキュー隊が助けてくれるなんて。彼らは本当によくやってくれた」「山岳救助隊は素晴らしいヒーローたちだ」など労いのコメントが寄せられた一方で、飼い主を非難する声もあがっている。
「犬を救助するために13人というのはおかしい。救助する際に人間が危険にさらされていたらどうするのだろう。」
「普段はたいして歩いていない犬に、いきなりマラソンをさせるようなもの。そんなハードな山登りをさせることがそもそも間違っている。」
「常識のない飼い主だな。犬は飼い主の行くところならどこへでもついていこうとする生き物だけど、犬の安全を考えてあげるのが飼い主の責任だ。」
「山岳救助隊は他人のために自分を危険にさらすことができる勇敢な人々です。この犬を救助することに不満はなかったと思いますが、愚かで無責任な飼い主は反省すべきですね。」
画像は『Metro 2023年5月15日付「Mountain rescue sent up Scafell Pike to stretcher dog ‘too tired’ to walk down」(Picture: KMRT/SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)