
スコットさんは上手くバランスをとって無事で、その後も何事もなかったように釣りを続けたという。
そして当時のことを「まるでエンジンがかかっていないボートが近づいてくるような、『シュー』という音が聞こえてね。顔を上げて見ると、大きくて、白く、茶色いものが見えたんだ。最初はカメかと思ったんだけど、突撃を受けてすぐ、それがイタチザメであることが分かったよ」と興奮気味に語り、このように続けた。
「あの時はアドレナリンが出ていたし、あっという間の出来事だったから、実際に何が起きたのかよく分かっていなかった。でも家に帰って動画を見たら『凄いことが起きていた』と改めて認識したよ。自分は幸運だったし、もう一度同じ場面に遭遇したとしても、あの時のように柔軟な対応はできないだろうね。たとえサメがいなくても…だ。」
なおスコットさんはこの襲撃後、近くに怪我をしたアザラシがいるのを目撃したそうで、「あのサメはアザラシを襲って怪我をさせ、死ぬのを待って戻って来たのではないかな。そして私のカヤックをアザラシと間違えて襲ったんだと思う」と推測した。
一つ間違えば命にかかわるハプニングだっただけに、スコットさんは「きっと、動画がなかったら誰も信じてくれなかったろうね。サメに襲われたのは運が悪かったけれど、襲撃の瞬間を捉えられたのはとてもラッキーだったよ」と笑顔を見せ、こう続けた。
「人生は短いし、地球上の時間だって限られている。だから与えられた機会を最大限に活用し、人に優しくありたいね!」
画像は『KITV 4 Island News 2023年5月13日付「Shark attacks kayak off Kualoa, caught on camera」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)