南アフリカ・東ケープ州保健省は、同省の管轄施設の男性看護師が流産した若い女性を罵倒し、非道な行動をしたという疑惑に関する調査を開始した。流産に至った経緯は不明だが、男性看護師は患者を罵倒し、胎児の写真を撮らせ、さらに胎児をビニール袋に入れて持ち帰らせたという。南アフリカのニュースメディア『News24』などが伝えている。
事件は現地時間2月26日、「ンタバンクル地域保健センター(Ntabankulu Community Health Centre)」で起こった。この施設に来た女性患者(23)は痛みで歩くことができず、NGO職員の女性(19)に支えられながら入ってきたという。勤務中に眠っていた男性看護師は施設の警備員に起こされ、他の看護師の同僚とともに女性患者に対応することとなった。
男性看護師は女性患者が腰に巻いていたタオルを取り、それをベッドのシーツとして使いながら胎児を摘出したが、その最中で彼は「中絶を試みたのだろう」と女性患者を非難し、「犯罪者」「嘘つき」などの侮辱的な言葉を浴びせた。また彼は、付き添いで来ていた女性に携帯電話で胎児の写真を撮るように強要、さらに胎児をビニール袋に入れると女性患者に渡し、家に持ち帰らせたのだった。
この男性看護師の非道な行動は、ンタバンクルを拠点とするNGOから告発されたものだというが、