今月2日、米ニューヨーク州の動物虐待防止協会が1軒の民家から150匹もの猫を保護したとTwitterで公表した。この家に住む夫婦の家族が警察に安否確認を依頼したところ、150匹の猫が住む家の寝室から夫婦の遺体が発見された。猫たちは数日間水も食べ物も無い状態で過ごしていたと考えられており、猫のほとんどは栄養失調、脱水症状や感染症などを起こし健康状態が悪く、現在は順番に治療を行い里親募集などが行われていると米ウェブサイト『People.com』などが伝えた。
先月30日、米ニューヨーク州ウェストチェスター郡ヨークタウンハイツにある民家の寝室で男女の遺体が発見された。2人はこの家に住む50代の夫婦とみられており、夫婦の家族が警察に安否確認を依頼したことがきっかけで2人の死が判明し、さらに亡くなった夫婦は家の中で150匹もの猫を飼っていたことが明らかになった。ヨークタウン警察のロバート・ノーブル署長は(Robert Noble)「このような状況で人が住めるなんて驚きですよ」と現場の様子を振り返った。死亡した2人については現在検視が行われているが、事件性はないものとみて捜査が進められている。
警察は現場の調査を進めようとしているが溢れんばかりの猫の存在により困難を極めたと言い、同州ウェストチェスター郡の動物虐待防止協会(Society for the Prevention of Cruelty to Animals:以下、SPCAウェストチェスター)に連絡をして応援を依頼した。現場となった民家は写真を見る限りでは比較的広そうに見えるが、