1頭の犬が新しい飼い主の家で暮らし始めて約1か月後、行方不明になった。犬が向かったのは長い間世話になった動物保護施設で、夜中にもかかわらず「中に入れてよ!」と言わんばかりにドアベルを鳴らしたという。動物専門ネットメディア『The Dodo』などが伝えている。
米テキサス州エルパソ郡カヌーティージョの動物保護施設「アニマル・レスキュー・リーグ・エルパソ(Animal Rescue League of El Paso)」に現地時間1月29日、「“ベイリー(Bailey)”がいなくなってしまった」と飼い主の男性から連絡があった。
男性は約1か月前、同センターの最長滞在記録を更新中だったメス犬のベイリーを引き取っていたが、公園で新しいハーネスを試していたところ逃げてしまったという。
「ベイリーは何かに驚き、男性の視界からあっという間に消えてしまったようで。それで私たちに知らせてくれたのです」と語るのは、保護施設の創設者ロレッタ・ハイドさん(Loretta Hyde)だ。同施設はその後、SNSにベイリーの写真を数枚添えて次のように呼びかけた。
「この美しいメスの犬、ベイリーがメサ・アンド・サンランド公園の西側付近でいなくなってしまいました。ベイリーはとても人懐っこい犬です。もし見かけたら電話をして下さい!」
こうしてしばらくすると、同施設にはフォロワーからベイリーの目撃情報が次々と寄せられた。ロレッタさんは「ベイリーがいなくなった公園から私たちの施設までは約16キロ(10マイル)あるのですが、情報によるとベイリーは少しずつ施設に近付いてきているようでした。何故かはわかりませんが、私は『あの子はここに向かっているに違いない』とそんな気がしていました」と当時を振り返る。
そして2日経った31日、